悪夢を打ち払う守護者! ディズニーアニメ『ガーゴイルズ』の石像鬼をデジタル造形&フルスクラッチで立体化

今回は、デジタルスカルプトをベースに、幼い頃に夢中になったアニメ『ガーゴイルズ』のキャラクターを立体化してみました。
アニメの内容はほとんど忘れてしまいましたが、ガーゴイルたちが夜の守護者として悪と戦っていたことだけは鮮明に覚えています。先日、ノートルダム大聖堂の屋根が焼失した際、あのガーゴイル像が無事だったのかどうか、気になっていました。本作では、屋根の上で守護するガーゴイルが悪鬼を捕らえるシーンを表現しています。ガーゴイル本体の制作で最も悩んだのは塗装表現です。本来なら石の質感に水垢や苔、鳥の糞などを加えるべきかもしれませんが、それでは威圧感が足りないと感じました。そこで、バルログのような炎を思わせる色彩を参考に、パステルで砂岩のような質感を加えてみました。情景の前面には血のような赤色をアクセントに加え、緑とグレーのパステルを混ぜて石壁の質感を表現。悪霊は比較的明るい色調で、赤と青を用いて原始的な生物感を強調しています。


ガーゴイル(gargoyle)という英単語は、古フランス語の「gargouille」とラテン語の「gurgulio」に由来し、元々は「喉」や「咽喉状の細長い通路」を意味します。建築学的には、ガーゴイルとドリップストーン(滴水獣)は異なる分類であるという説もあります。


伝説によると、西暦631年、フランスの司教と囚人が協力して火を噴く怪物を捕獲し、当時のルーアンの街を救ったとされています。怪物を焼き殺した残骸は教会に安置され、悪霊を退けるために用いられたそうです。


ノートルダム大聖堂のガーゴイル像は、雨水を排出する機能は持たず、悪霊を威嚇し、教会や宗教の神聖さと人々の畏敬の念を強調するために設置されています。『ノートルダムの鐘』でも、ガーゴイルたちのユーモラスな姿が描かれていましたね。

ここからは、制作過程の一部をご紹介します。


ステップ1:デジタル造形
ZBrushで全身をスカルプトしました。2009年製の自宅のノートPCの性能の限界もあり、約100万ポリゴンで作業を切り上げ、まずは基本的なフォルムを固め、その後で細部を追加していきました。
次に3ds Maxで骨格とポーズを調整した後、FDM方式でパーツ分割と3Dプリントを行いました。


ステップ2:3Dプリント品の修正
出力された状態では躍動感や生命感が足りないと感じたため、再度ポーズ調整を実施。
立体造形の技術を駆使して骨格を調整し、レジン粘土で細部の造形や3Dプリントの不具合を補強しました。
ステップ3:パーツの追加
翼や悪霊は細かすぎて3Dプリントが難しかったため、ティッシュペーパーと針金で形を作り、粘土で補強・整形しました。


ステップ4:基本塗装
組み立てて形を整えた後、石膏と発泡スチロールで台座を制作。
基本色とレイヤーをスプレーで吹き付け、各オブジェクトの色調を区別しながら、混色、ドライブラシ、ウェザリング、パステルでの補色といった工程を経て、完成形に近づけていきました。

これらの工程を経て、加工と塗装を施し、ついにこの作品が完成しました!

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