日本のガレージキットファンが最も期待する大型模型イベント『ワンダーフェスティバル2021[秋]』は、今年3月に9月20日開催が発表されて以来、2回連続の中止を経て1年越しの開催に多くの参加者が歓喜していました。ディーラーブースや企業ブースの準備、当日版権の申請、チケット販売なども順調に進められていました。

しかし、開催まで1ヶ月を切ったこの時期に、ワンダーフェスティバル実行委員会は本日(23日)、緊急でイベント中止を発表しました。この決定は、一般入場者への影響は比較的少ないものの、購入済みの入場券は全額払い戻しとなります。一方で、ブース当選を果たし、自作のガレージキット作品を発表する準備を進めていた原型師たちにとっては状況が異なります。参加費用は全額返金されるものの、多くの作品はすでに複製が完了しており、当日版権の申請費用も支払い済みで、返金されない可能性が高い状況です。販売の場を失い、制作費を回収できないという苦境に直面し、悲鳴が相次いでいます。

これに対し、ワンダーフェスティバル実行委員会代表であり、模型メーカー海洋堂の専務である宮脇修一氏が、自ら動画を撮影し、中止に至った経緯を説明しました。新型コロナウイルス感染症の状況が予想以上に急速に悪化し、緊急事態宣言の対象地域が拡大していること、そして日本の医療体制が逼迫している現状を踏まえ、これ以上のクラスター発生を避けるため、やむを得ずワンダーフェスティバルのリアル開催を再度中止する運びとなったとのことです。

宮脇専務は、影響を受ける参加者に対し、幾度も謝罪の言葉を述べた上で、実現可能な代替案を検討することを約束しました。オンラインイベントを通じて、ディーラーブースが作品を展示・販売できる機会を設ける方針です。また、すでに申請済みの当日版権をオンラインイベントでも使用できるよう、版権元との交渉を積極的に進めるとしています。詳細については後日改めて発表される予定です。
via: Wonder Festival 官方網站