(画像:パラマウント・ピクチャーズ、スカイダンス・メディア)
近年、売却検討の噂が度々報じられていたパラマウント・ピクチャーズだが、1ヶ月ほど前にはスカイダンス・メディアやワーナー・ブラザース・ディスカバリーが買収候補として浮上していると報じられたばかり。そして今回、スカイダンスとパラマウントは30日間の独占交渉契約を締結した。この30日間、パラマウントはスカイダンスとのみ交渉を進め、他のグループとは一切協議を行わない。興味深いことに、両者の交渉開始のニュースが報じられるやいなや、パラマウント・グローバルの株価は15%以上も急騰した。

(画像:スカイダンス・メディア)
スカイダンスはこれまでパラマウントと密接に協力しており、パラマウント作品の『ジャック・リーチャー』シリーズ、『ミッション:インポッシブル』シリーズ(第4作目以降)、リブート版『スター・トレック』シリーズ(第2作目以降)など、数々の大作で共同製作を務めてきた。スカイダンスはパラマウントにとって近年最も親密なパートナーの一つだ。
長年、財政難からなかなか抜け出せずにいるパラマウントは、多数の有名映画IPを抱えているものの、実際に収益を上げているIPは少ない。安定して興行収入を稼げているのは『ソニック・ザ・ムービー』と『クワイエット・プレイス』シリーズのみで、例えば『トランスフォーマー』シリーズは以前ほどの市場での魅力は失われている。『スター・トレック』第4作の企画は長年停滞し、『G.I.ジョー』シリーズは一度も軌道に乗ったことがない。『ミッション:インポッシブル』は前作で深刻な打撃を受け、パンデミックの影響で製作費が3億ドルを突破したにもかかわらず、興行収入は逆に2億ドル以上も減少してしまった。時折、『トップガン マーヴェリック』のような大ヒット作が生まれることはあるものの、これはあくまで一時的なものであり、安定した収益源とはなっていないのが現状だ。