
11年です。前回ダイゼンガーを製作したのは2013年のことでした。まさか11年後の2024年に、私が最も好きな『スーパーロボット大戦OG』の機体を再び製作することになるとは思いもしませんでした。11年前と違うのは、今回はあのバンダイから発売されたHGノンスケール ダイゼンガーであるという点です。11年前に製作したのはコトブキヤ製のノンスケール ダイゼンガーでした。十数年前、『スパロボ』の機体はコトブキヤの製品ラインでしか見られず、スパロボの機体を手に入れるには高価なコトブキヤ製品を選ぶしかありませんでした。加えて、コトブキヤは再販が非常に非常に非常に難しいことで知られており、そのために価格も高騰しがちでした。
11年ぶりに再び製作してみて、本当に感慨深いものがありました。今回は、11年前に達成したかったポージングや可動性を、大改造なしで実現することができました。プラモデル製作における多くの「初めて」を、コトブキヤのダイゼンガーに捧げました。だからこそ、11年後の今日、再び製作するにあたり、心に言いようのない感動がこみ上げてきました。初めてのエッジのシャープ化、初めてのビーズ埋め込み(もちろん模型のです)、初めての関節の分離・延長、初めてのメタリック塗装のつや消し仕上げ、初めての武器の軽量化、初めてのABパテによる造形、初めてのメタリック塗装でのグラデーション表現などなど、数多くの「初めて」をコトブキヤのダイゼンガーで経験しました。これは私の模型製作歴の中で唯一の大改造でもありました。だからこそ、11年後にバンダイがHGダイゼンガーを発売したのを見て、迷わず即購入したのです。
個人的に非常に愛着のある人型兵器なので、今回は全塗装で製作しました。11年前の塗装スタイルを踏襲しつつ、唯一の違いは今回、つや消しのメタリックブルーとメタリックレッドを組み合わせて塗装した点です。
今回の製作は、全工程でガイアノーツとGSIクレオスの塗料を使用して全ての塗装を仕上げました。完成した作品には、自分でも非常に満足しています。
以下に簡単な製作レポートをお届けします。楽しんでいただければ幸いです。
最後に、生きているうちにバンダイがアウセンザイターを発売し、「刃馬一体! 逸騎刀閃!」を再現できる真の武神装攻が完成する日を心待ちにしています。
▼【超軍神 ダイゼンガー】斬艦刀で斬れぬものなし! バンダイHG超軍神ダイゼンガー 全塗装メタリック仕上げ
▼11年前に製作したコトブキヤ製ノンスケール ダイゼンガー。当時、模型製作における全ての「初めて」をこのキットに捧げました。
▼初めてのビーズ埋め込み、初めてのつや消しメタリックブルーとつや消しメタリックレッドへの挑戦。
▼初めてのエッジのシャープ化、初めてのABパテによる造形。
▼初めてのクリアカラー混色によるエメラルドグリーンの再現。
▼初めてのつや消しブラックによるメタリックのグラデーション表現。
▼塗装前には、いつもサーフェイサーを吹くようにしています。多くのモデラー仲間から「塗装前に必ずサーフェイサー(サフ)を吹かなければいけませんか?」と質問をいただきますが、この質問に答えるのは実は難しいです。まず、サーフェイサーを吹く意義を理解する必要があります。私にとって、塗装前にサーフェイサーを吹く主な目的は、ゲート処理が完璧にできているか、また細かな傷がないかを確認しやすくするためです。そして何よりも重要なのは、サーフェイサーによって下地塗料や上塗り塗料が模型の表面にしっかりと定着することです。吹くか吹かないかは個人の習慣次第で、サフレスで直接塗装するモデラーもたくさんいます。
▼赤色部分はメタリックレッドで塗装しました。今回は、多くの方が面倒だと感じる重ね塗り(キャンディ塗装)の手法を用いました。一層塗っては乾かし、また次の一層を重ねるという、手間と時間のかかる工程ですが(前の層が乾燥するまで待つ必要があります)、この重ね塗りによるメタリック塗装は、表現したい赤色の光沢の深浅を自分でコントロールできるのが利点です。下地の色をゴールドにするかシルバーにするかでも、異なる深みのメタリックレッドを表現できます。
この塗装法のポイントは、一番下の層になるシルバーやゴールドが、非常に輝いている必要があるということです。そして、そのシルバーやゴールドの輝きは、さらにその下の層のブラックが十分に光沢を持っているかどうかにかかっています。全てが連動しているのです。
手順は以下の通りです:
サーフェイサー → ガイアノーツ EX-02 EXブラック → ガイアノーツ 010 ブライトゴールド → ガイアノーツ 041 クリアーレッド(4層) → ガイアノーツ EX-03 EXクリアー
▼つや消しメタリックブルー。こちらも重ね塗りの手法で塗装しました。手順はメタリックレッドと同じですが、最後にガイアノーツ 043 クリアーブラックを使用してメタリック感にグラデーションを加え、つや消しクリアーのガイアノーツ EX-04 EXフラットクリアーで、クリアーブラックを重ねたメタリックブルーをつや消しブルーに仕上げました。
▼上半身の完成です。
▼クリアーブラックの効果により、光の当たる角度によって異なるメタリックのグラデーションが生まれます。
▼完成です。
以上が簡単な製作過程となります。ここからはスタジオ撮影した写真で、各部位の特徴を解説していきます。
▼まずは2体のダイゼンガーの比較から。左がバンダイHGノンスケール ダイゼンガー、右がコトブキヤ製ノンスケール ダイゼンガー(全身フル可動大改造版)です。
▼ノンスケールキットとして見ると、コトブキヤ版はプロポーションがややずんぐりしており、無改造の状態では可動範囲はかなり厳しいものがあります。
▼バンダイのHGノンスケール ダイゼンガーは、多くのポーズを軽々と取らせることができます。可動性も素晴らしく、刀を振り上げて防御する構えや、大刀を背中越しに振り下ろす斬撃ポーズも難なくこなします。体型に関しても、同じノンスケールでありながら、バンダイ版の方がより原作の設定画に近いプロポーションに修正されています。
▼それでは、今回の記事の主役の登場です。超軍神ダイゼンガー、参戦! 大改造なしでも、ただ立っているだけで格好良さは満点です。プロポーション、全高、体格、どれをとっても、設定全高55.4mというスケール感を考えると、このプロポーションは本当に文句のつけようがありません。
▼エメラルドブルーの配色は、説明書のカラーガイドを参考に調色しました。ガイアノーツ 121 スターブライトシルバー + ガイアノーツ 033 純色シアン + GSIクレオス 焼鉄色。これら3色を説明書のカラーガイド推奨の比率で混合し、均一に攪拌してからエアブラシで塗装しました。
▼スカートアーマーの形状とバランスは絶妙で、短すぎることはありません。手首の金色にはガイアノーツ 132 パールゴールドを使用しました。ガイアノーツ 132 パールゴールドは、光を反射すると輝きがより一層美しくなります。強い光が当たっていない状態では、個人的には他のゴールド系カラーに比べて少し地味に感じます。
▼光が反射している時とそうでない時とでは、輝きに大きな差が出ます。塗装前にはサーフェイサーを吹いた後、光沢ブラックを一層吹いておくと、ゴールドの発色がより良くなります。私はガイアノーツの塗料を多用するため、メタリック塗料の溶剤もガイアノーツのメタリックマスター(T-09)を使用して希釈しています。
▼コトブキヤ版ダイゼンガーの亀の甲羅のようなリアスカートアーマーと比べると、私はバンダイ版のデザインの方が好みです。
▼リアスカートアーマーは独立して可動し、内部には3基のスラスターノズルが内蔵されています。
▼肘関節は回転させることで、ポージングの幅をさらに広げることができます。
▼回転させると、関節の可動部が見えます。
▼この関節設計により、回転させることで腕を高く上げることができ、より多くのポーズを取らせることが可能になります。
▼唯一付属する交換用の平手パーツです。交換用手首はボールジョイント接続になっています。そのため、塗装する際には、塗膜の厚みで組み立て時や可動時に破損(いわゆる「手首ポロリ」ならぬ「手首ポッキリ」の悲劇)が起きないよう、あらかじめマスキングしておく必要があります。
以上が今回のダイゼンガーの製作およびレビューでした。それでは最後に、スタジオで撮影したアクションポーズ集をご覧ください。
▼フォトセッション:超軍神ダイゼンガー、参式斬艦刀、一刀両断