フランスの日本ACG人気、想像を絶するレベル!? 駐日フランス大使館職員が語る「70年代の『グレンダイザー』が礎だった」

ACG文化って聞くと、やっぱりアジア圏から広まっていったイメージが強いですよね。隣接する地域で、文化的な共通点も多いから自然な流れというか。

でも実は、最近は欧米諸国でも日本のACGがめちゃくちゃアツいんです! 今や秋葉原でグッズを爆買いする欧米の方々をよく見かけるように、その人気は世界規模に拡大中。

そんな中、日本のメディアリアルサウンド が、在日フランス大使館の職員、ムサ・ジェレミさんにインタビューを実施。すでに世界第2位の漫画市場となったフランスで、なぜこれほどまでにACG文化が根付き、ヨーロッパ最強のACG愛好国になったのか、その秘密に迫っています。

ムサ・ジェレミさんによると、ヨーロッパ諸国の中で、フランスは訪日観光客数がぶっちぎりの1位なんだとか。フランス人がこれほど日本文化に夢中になるのは、アニメや漫画が大きな原動力になっているのは間違いないでしょう。

フランスでは「Japan Expo」のような日本ACG関連イベントが頻繁に開催され、コスプレに熱中するフランス人も年々増加中。この熱狂は、スペイン、イタリア、ドイツといった近隣諸国での類似イベントの発展にも一役買っているそうです。

もちろん、『AKIRA』や『ドラゴンボール』といった作品もフランスで大人気でしたが、そのルーツを辿ると、70年代に放送された『UFOロボ グレンダイザー』が決定的なきっかけだったとのこと。フランスに導入されるやいなや、瞬く間に全国を席巻し、日本のアニメ・漫画作品が積極的に輸入されるようになる礎を築いたんだとか。

ムサ・ジェレミさんが語る日本漫画の魅力は、なんといってもその「多様性」。料理、スポーツ、SFなど、ありとあらゆるジャンルを網羅しているのが大きな特徴だそうです。アメコミとは異なり、日本漫画の主人公は弱かったり、失敗から立ち上がったり、不断の努力を重ねて決して諦めない姿が描かれる点も、フランスの人々を惹きつけるポイントなんだとか。

さらに、日本の漫画は白黒印刷なのに、内容がめちゃくちゃ濃くて、ページ数も200ページを超える大ボリューム作品もザラ。これが子どもたちにとってたまらない魅力で、伝統的なヨーロッパやアメリカの漫画よりも断然引き込まれるんだそうです。

しかし、2021年以降はフランスでの漫画・アニメ熱が爆上がり! その理由の一つは、コロナ禍のロックダウン中に、多くの若者がおうちで漫画やアニメにどっぷりハマったこと。そしてもう一つが、マクロン大統領が推し進める「文化パス」政策が需要を後押ししたことだそうです。18歳以下の若者に300ユーロ(日本円で約1万円くらい?)の文化補助金が支給され、データ分析によると、その多くが漫画の購入に充てられたんだとか。『鬼滅の刃』、『ONE PIECE』、『呪術廻戦』などが特に人気を集めているそうです。

ヨーロッパでいち早く大量のACG作品を導入したフランスは、見事に文化として根付かせ、元々文化大国であるフランスに新たな魅力をプラス。まさにヨーロッパのACGシーンを牽引する存在となっていますね。

日本のアニメや漫画が「クールジャパン」の文化代表として、フランスの多くの若者の心をガッチリ掴んでいるのは、もはや疑いようのない事実ですね!

via: REAL SOUND 東洋經濟