『ハッピー・デス・デイ』監督、『スクリーム7』降板の理由は殺害予告だったと告白「子供を殺すと脅された」

(画像:パラマウント・ピクチャーズ)

新作『ドロップ』(原題)を手がける『ハッピー・デス・デイ』シリーズの監督、クリストファー・ランドン。彼は2年前に一度、『スクリーム』シリーズ第7作の監督に就任したが、その後、主演のメリッサ・バレラがパレスチナ支持を表明したことで反ユダヤ主義的と見なされ、製作会社から解雇された。これを受け、前2作でバレラの妹役を演じたジェナ・オルテガもバレラの不在を理由に降板を選択。意気消沈したランドンも同様の決断を下した。

しかし、当時ランドンが明かした降板理由は具体的ではなく、バレラの解雇と関係があることを示唆する投稿はしていたものの、真相は語られていなかった。そして最近、ランドンはついに雑誌『ヴァニティ・フェア』のインタビューで、その全てを明らかにした。

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ランドンは、『スクリーム7』への参加は、彼にとって暗く、不安な経験だったと説明する。自身の命が危険にさらされるほどの脅迫を受けていたからだ。「私と家族を殺すと脅迫されました。FBIが捜査に乗り出すほどでした。ある人物からダイレクトメッセージで『お前の子供たちを見つけ出して殺してやる。お前が子供殺しを支持しているからだ』と送られてきたのです。各スタジオのセキュリティ責任者やFBIが、これらの脅迫メッセージを精査しなければなりませんでした。非常に攻撃的で、本当に恐ろしかったです」

(画像:パラマウント・ピクチャーズ)

ランドンを脅迫したのは、明らかに反イスラエルの人物で、バレラがパレスチナ支持を理由に解雇されたことに強い不満を抱いていたが、それがランドンの決定だと誤解していたようだ。ランドンはこう釈明する。「彼女を解雇したのは私ではありません。多くの人が私が関与していると思っていますが、それは私の決定ではなかった。私にはこの状況をコントロールする力は全くありませんでした。ハリウッドの仕組みや階層構造を理解していないため、ファンは当然のように『彼がやったに違いない』と思ったのでしょう。そして、彼らは私に矛先を向けたのです」

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この嫌がらせに耐えかね、ランドンは自ら降板を申し出た。「彼らは私に続けてほしがっていました。基本的には『構想を練り直せばいい。君ならできる』と言ってくれました。しかし、あまりにもひどい誹謗中傷に直面したため、これ以上この仕事に労力を費やすのはやめようと決めたんです。私にとって、それだけの価値はありませんでした。もっと評価され、尊重されていると感じられる他のことにエネルギーを注ぎたい。憎悪と罵詈雑言がすべてを台無しにし、私の心を打ち砕きました」。しかし、ランドンは夢見ていた仕事を失ったことへの心の痛みも認めている。

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ランドンは、『スクリーム』シリーズとの不思議な縁についても振り返る。第1作が製作される前、製作会社でインターンをしていたランドンは『スクリーム』の脚本を読み、興奮して上司に買い取るよう説得。上司は実際にそれを買い取り、『スクリーム』の生みの親である脚本家ケヴィン・ウィリアムソンとの映画化企画がスタートした。ランドンは当時、脚本会議に参加したり、まだ車を持っていなかったウィリアムソンを街まで車で送ったりしたことを覚えているという。そのため、第7作の監督兼脚本の仕事を引き受けたときには、「一周して戻ってきた(full circle)」という感慨深い気持ちになったそうだ。

現在、第7作の監督・脚本はウィリアムソンに引き継がれており、ランドンは「彼こそがこのシリーズの神髄を最も理解している人物だ」と全幅の信頼を寄せている。

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『スクリーム7』だけでなく、ランドンはもう一つの有名なホラーコメディ作品の監督・脚本からも降板していた。それは『アラクノフォビア』のリメイク版だ。ランドンは当初、2022年にこのプロジェクトに参加したが、現在は既に関わっていないことを自ら認めた。その後、製作会社は企画自体を中止したという。ランドンが降板した理由は単純で、典型的な「創造性の相違」だったと説明する。スタジオ側が脚本のある部分に非常に神経質になったが、彼は妥協を拒み、自分を裏切るような変更はしたくなかったとのことだ。

ニュースサイト「The Wrap」の別のインタビューで、ランドンはスタジオが神経質になった点についてさらに詳しく言及している。それは、ランドン版ではクモが人体に産卵するという設定で、ボディホラー要素をふんだんに盛り込み、より壮大なスケールで描かれる予定だったことだ。これが製作費の大幅な高騰につながり、スタジオが撮影開始直前に尻込みした理由の一つとなった。

ランドンは、『アラクノフォビア』リメイク版の脚本を、自身が書いた中で最高の脚本の一つだと考えているが、今回のスタジオとの決別は友好的なもので、衝突はなかったと強調している。


via: Vanity Fair The Wrap