『ブラック・スワン』監督、メソッド演技に嫌悪感「言い訳に過ぎない」

(画像:サーチライト・ピクチャーズ)

『ブラック・スワン』や『レクイエム・フォー・ドリーム』など数々の作品で多くのスターと仕事をしてきたダーレン・アロノフスキー監督が、メソッド演技を嫌っていることを明かした。ジャレッド・レトやエレン・バースティンといったメソッド演技の代表的な俳優たちとも共演経験があるアロノフスキー監督だが、先日パリで行われたマスタークラスで、メソッド演技を信奉する俳優たちを「全く評価していない」と語ったという。

(画像:Variety)

現代においてメソッド演技は、役者が極端な方法で役に没頭し、撮影中ずっと役柄の精神状態を保つことだと一般的に認識されている。アロノフスキー監督はこの点について強く反発している。「メソッド演技をする役者は大嫌いだ。メソッド演技は、彼らが自分を隠すための言い訳に過ぎず、真に仕事をしているとか、プロフェッショナルな振る舞いをしているとは言えない。徹底的にリサーチし、真剣に取り組むのは大いに結構だが、演技というのは結局のところ“ふり”なのだ。もし非常に緊張感のあるシーンを演じるのであれば、撮影の合間に自分を隔離し、集中して演技の感情を維持するのは何ら問題ない。それはスポーツであり、試合のようなものだ。しかし、四六時中ボールをドリブルしている必要はない。そういうことではないんだ。準備をしっかりして、役作りをすればいい。演技は『アクション』と『カット』の間に存在する偽りの現実でしかない。もし彼らがそういったことに時間を費やしたいのであれば、私にはどうすることもできないが、私は彼らにもっとリラックスするように勧めている」と語った。

via: Variety