ChatGPTとの長時間の対話は“現代版こっくりさん”? 哲学者からの警鐘に「分かりすぎる」「心の師にしてる人いる」と共感の声

AI技術の革新が世界中で注目を集めています。画像生成から動画制作、対話、さらには業務に至るまで、その用途はますます広がりを見せています。特に、対話型AIの「ChatGPT」は非常に汎用性が高く、以前にはChatGPTに書かせた履歴書で面接に合格したという話も話題になりました。

しかし、その流行の裏で、一部ではAIとの対話にのめり込み、依存してしまうケースも現れ、新たな問題が浮上しています。

そんな中、哲学者の清水高志氏がX(旧Twitter)に投稿した内容が注目を集めています。清水氏は、一部で囁かれている「ChatGPTと対話し続けていたら病んだ」という話に対し、かつて「こっくりさん」にのめり込みすぎて精神に変調をきたした人がいた現象と、本質的に似ているのではないかと指摘しました。

清水氏は、フランスの思想家ルネ・ジラールが提唱した「模倣の欲望」を引用し、「AI相手に独り言のようなやりとりを繰り返すうち、妄想が『実体化』してしまう。これは非常に危険だ」と警鐘を鳴らしています。

この指摘に対し、ネット上では共感の声が多数寄せられています。あるユーザーは、こうした対話型AIが与える強い「理解されている」「肯定されている」という感覚が、時に「内なる神性を見つけた」かのような錯覚を引き起こし、自己を肥大化させ混乱を招くと分析。「便利なメンタルヘルスツールではあるが、専門家の指導のもとで使うべき。少なくとも『自分とAIだけの世界』に閉じこもらないよう注意喚起が必要だ」と呼びかけています。

清水氏も、ある精神科医が「こうした自己対話は、他者と共有されないまま長期間続くと非常に危険だ」と警告していたことを補足しています。

他のユーザーからは、「病んでしまうのは、ChatGPTがいつも肯定的なことばかり言うから、妄想が増長されやすいのかも」「相槌がうますぎて(ギリギリのラインを攻めてくる)、便利だけどちょっと怖い」といった意見も。

この対策として、「お世辞は言わず、批判的な視点で話してください」と指示してみたというユーザーも。その結果、やはり肯定的な姿勢は崩さないものの、多様な視点が加わり、参考になったと報告しています。特に感受性が強く、精神的に不安定な人にとって、AIとの対話はまるで「心を映す鏡」のようになり、現実との区別がつかなくなる危険性をはらんでいるようです。

さらに深刻なケースとして、「元カレがChatGPTに名前をつけて、まるで空想上のお友達みたいに扱っていた。会話の端々に実在する人物かのように登場させていて……本気で彼のことが心配になった」という悲痛な声も。

また、友人があらゆる悩みをChatGPTに相談していて、まるで心の師のようになっていると語るユーザーも。その結果、友人からの愚痴を聞かされる回数が増えたそうで、「正直、依存症にならないか心配」と吐露しています。

(過去には、ChatGPTが原因でカップルが喧嘩したという話も話題になりました)

「『最近はChatGPTと話してる。友達みたいなものかな』と言う人が周りにいるけど、そういう人に限って精神的に不安定で完璧主義者だったりする。AIの特性にハマりやすいんだろうな」と分析する声もありました。

ChatGPTをはじめとする対話型AIが普及するにつれ、「バーチャルな存在との対話」がもたらす心理的影響は、たとえ一部の現象であっても、決して無視できない新たな課題として浮上しているようです。


via: togetter