御年60歳を迎える日本のゲームクリエイター、小島秀夫監督が、先日『Edge』誌のインタビューで衝撃の告白をしました。なんと、コロナ禍の期間に重い病を患い、眼の手術も受けたとのこと。この生死をさまようような経験が、彼自身の人生観やクリエイティブに対する考え方をガラリと変えたそうです。
その経験を経て、小島監督は今後の仕事の重心を再評価。驚くべきことに、まだ世に出ていないゲームのアイデアをUSBメモリに書き込み、「遺言」として個人的なアシスタントに託したと明かしました。もしもの時が来ても、コジマプロダクションのチームが彼の精神を受け継ぎ、新たな作品を生み出し続けてほしいという、熱い想いが込められています。

小島監督は、60歳になったことが悟りを開かせたというよりも、あの病気が生命の有限性を真正面から見つめさせるきっかけになったと語っています。以前は「死ぬまで創作し続けるぞ!」と思っていたそうですが、病気で仕事ができなくなり、親しい人たちの訃報にも接する中で、「ゲームや映画を作れる時間はあとどれくらい残っているんだろう?もしかしたら、あと10年くらいしかないのかも?」と考えるようになったそうです。
限られた時間と向き合う中で、小島監督は一つのプロジェクトに集中するだけでなく、複数の開発計画を同時進行させることを決意。ソニーとタッグを組むアクションスパイゲーム『Physint』、Xboxがサポートする謎の新作『OD』、そして超絶期待作『DEATH STRANDING 2 ON THE BEACH』など、まさに怒涛のラインナップ!ちなみに、『Physint』の構想は、ファンが待ち望んでいた過去の『メタルギアソリッド』シリーズへの期待が原点になっているそうですよ。

一時は映画界への転身も考えたという小島監督。ギレルモ・デル・トロ監督や、『ドライヴ』のニコラス・ウィンディング・レフン監督ともその件について話し合ったそうですが、お二人からは「ゲームの世界でこそ、もっと深く探求すべきだ」とアドバイスされたとか。小島監督自身も、ゲームが最も得意な表現媒体だと考えており、今後も多様な形で創作を続け、コジマプロダクションの長期的な基盤を築いていくと語っています。
「コジマプロダクションには、僕がいなくなった後も、ただ過去のIPを管理するだけの会社になってほしくないんです」と小島監督は語ります。「新しい作品を作り続けてほしい」。だからこそ、彼はまだ実現していないアイデアの全てをファイルにまとめ、USBに保存して「未来へのバトン」として残したんですね。