
マーベル・コミックスが近年、大きな変革を迎えている。『The Immortal Thor』第25号で、雷神ソーがメインユニバースの設定から正式に除外されたのだ。アベンジャーズの創設メンバーから抹消されただけでなく、アスガルド全体も地球世界から完全に切り離された。その代わりに、彼の旧友であるベータ・レイ・ビルが、アベンジャーズの元老級メンバーとして認定されることになった。
本号のストーリーでは、ソーはロキの裏切りによって命を落とし、戦友のスカーヂが虹の橋を破壊したことで、アスガルドと地球は完全に連絡を絶ち、歴史と記憶も消え去った。


ロキは「永遠の矢」と呼ばれる神器を使い、ソーを「犠牲」にすることで現実を書き換えたのだ。ソーは死後、凡人として生まれ変わり、神性も過去の記憶も完全に失い、「シグルド・ヤールソン」という新たな名前を得る。同じく凡人となったロキが彼の傍らで導くことになるという。
マーベルは続編となる『The Mortal Thor』を2025年8月27日から連載開始する予定で、神の力を失った「新たなソー」が凡人の世界でいかにして自分を取り戻すかが描かれる。脚本のアル・エウィングは、ソーが新たな恋に落ち、コブラやミスター・ハイドといったおなじみのヴィランたちと対峙することも明かしている。物語には「雷神ギャング」と呼ばれる暴走族も登場し、邪悪な企業ロサン社の用心棒としてソーの新たな脅威となるようだ。


ソーに代わってアベンジャーズのメンバーとなるベータ・レイ・ビルは、コービン星出身の改造戦士だ。かつてオーディンに神の力を得るに値する戦士と認められ、第二の雷神のハンマー「ストームブレイカー」を授けられた。 今や彼は地球史上最初期のアベンジャーズの一員となり、マーベルユニバースが新たな時代へと突入したことを示している。今後、『マイティ・ソー:アスガルドの伝説』の支線シリーズも展開され、忘れ去られた他の神々の運命が描かれる予定だ。


この大規模な設定変更は、雷神の地位を書き換えるだけでなく、「ヒーロー」の意味も再定義する。神の力を失った元雷霆の神が、人間界でいかにして自分自身を再発見するのか、今後の展開に期待が高まる。
『THOR』 #2
編劇:アル・エウィング
繪圖:パスカル・フェリー
封面:アレックス・ロス
變體封面:ファンヤン
via: Comicbook.com