ネットが普及した現代、人や動物、ときには何気ないワンシーンが、SNSをきっかけに一夜にしてスターダムにのし上がる…なんてことも珍しくありません。
そんな中、あるブルガリア人のバイオリニストが日本のX(旧Twitter)で大きな注目を集めています。卓越した演奏技術もさることながら、彼が奏でたのがなんとアダルトゲーム『素晴らしき日々 ~不連続存在~』の楽曲だったのです! この意外すぎる組み合わせに、日本のネットユーザーからは驚きの声が上がり、一躍時の人となりました。

ことの発端となったのは、あるXユーザーの投稿。「英国紳士のようなおじさまが、バイオリンでエロゲソングを奏でるチャンネルしかもう見れない。ありがとう…」という趣旨のポストが、大きな反響を呼んだのです。
(ちなみに、この動画で演奏しているのは、ブルガリア在住のバイオリニスト、Latchezar Dimitrovさん。御年76歳とのことです!)
動画で演奏されている「夜の向日葵」は、アダルトゲーム『素晴らしき日々 ~不連続存在~』に収録されているBGMの一つ。原曲はピアノのインストゥルメンタルで、どこか物悲しくも懐かしいメロディが印象的な、ゲーム序盤でプレイヤーの耳に残る名曲です。
同作は、ゲームブランド「ケロQ」が2010年3月に発売したアドベンチャーゲーム。序章から第6章にわたる複雑なシナリオと、プレイヤーを翻弄する難解なストーリー展開で、今なお多くのファンに語り継がれるカルト的な人気を誇っています。

それにしても、なぜこの動画がこれほどまでに注目を集めたのでしょうか。やはり、いかにもクラシックを演奏しそうな欧米の紳士風の男性が、アダルトゲームの楽曲を、しかもバイオリンという優雅な楽器で奏でるという、その強烈なギャップが日本のネットユーザーの心を鷲掴みにしたようです。
この投稿をきっかけに、DimitrovさんのYouTubeチャンネルには多くの日本人ユーザーが殺到。

コメント欄を見てみると、実はこの動画が投稿されたのは1年以上前にもかかわらず、ここ数日で「感動しました」「素晴らしい演奏です」といった日本語のコメントが急増しているのがわかります。

ちなみにDimitrovさんのチャンネルを覗いてみると、ほぼ毎日バイオリンの演奏動画を投稿されていることがわかります。レパートリーはクラシックにとどまらず、なんとアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』の処刑用BGMとしておなじみの「Giorno's Theme / Il vento d'oro」までカバー! アニメやゲーム音楽にも積極的に挑戦されており、その守備範囲の広さには驚かされます。
Dimitrovさんご本人が、遠い日本で自分の動画がバズっていることをご存知なのかは定かではありません。しかし、この「老紳士+エロゲ+バイオリン」という奇跡の組み合わせが、日本のネットユーザーにとって抗いがたい魅力を持っていることだけは間違いないようです(笑)。