野球ファンにとっての一大イベント、次期「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)の開催が待ち遠しい今日この頃。世界最高峰の舞台で繰り広げられる熱戦に、多くのファンが期待を寄せています。
しかし、前回2023年大会で見事王者に輝いた侍ジャパンをめぐり、衝撃のニュースが飛び込んできました。なんと、次期大会の日本国内での放送が、Netflixによる独占配信になるというのです。この発表を受け、ネット上では「お金の問題じゃない。地上波だからこそ生まれる、国中が一体となって盛り上がるあの雰囲気が失われるのが辛い」と、戸惑いや悲しみの声が広がっています。

これまで過去5大会にわたり、地上波テレビ局で無料放送されてきたWBCですが、次回はついにテレビで見られなくなることが確定。「MLB Japan」の公式Xでも正式にアナウンスされました。
報道によると、背景には年々高騰し続ける放映権料があるようです。2023年大会の時点ですでに2017年大会の約3倍、およそ30億円に達していましたが、今回はさらに数倍に跳ね上がったことが、今回の決定につながったと見られています。
野球が国民的スポーツである日本にとって、この決定は大きな波紋を呼んでいます。多くのファンが懸念しているのは、地上波放送だからこそ生まれる「国を挙げて応援する一体感」が失われてしまうことでした。
SNSでは、「授業中に先生が教室のテレビをつけて、クラスみんなでWBCを応援した」「高校時代、デパートのテレビウォールで知らない人たちとハイタッチして大喜びした」といった思い出を語る声が続出。また、「教室や球場近く、商店街のテレビの前で、みんなで侍ジャパンに声援を送った光景は忘れられない」と、かつての熱狂を懐かしむ投稿も多く見られます。

多くのファンが指摘するのは、無料の地上波放送が持つ価値です。それは単にお金がかからないというだけでなく、「普段は野球を見ない人」が試合に触れ、新たなファンになる貴重な機会を生み出してきた点にあります。
「国際大会は、普段野球を見ない人も巻き込んで熱狂できるからこそ、野球界全体が盛り上がるのに!」「Netflixの有料配信だけになると、偶然目にするきっかけがなくなる。次世代の子供たちにとって大きな損失だ」といった悲痛な叫びも上がっています。

しかし、こうした「みんなで応援しよう」という風潮に、必ずしも全員が賛同しているわけではないようです。「野球に興味がないのに、子供の頃に体育館で強制的に観戦させられたのは時間の無駄でしかなかった」「あの独特の雰囲気は、『応援しない人=非国民』とでも言いたげで苦手だった」という声も。誰もが試合を見たいわけではなく、それを「国民の思い出」として美化されるのは、興味のない人にとっては苦痛だったという冷静な意見も見受けられます。

WBCのNetflix独占配信は、視聴の質や利便性を向上させる一方で、地上波放送が育んできた「国民的お祭り」の雰囲気を失わせる可能性もはらんでいます。これを時代の流れと受け入れる声もあれば、日本中が一体となって侍ジャパンを応援する熱気が冷めてしまうのではないかと心配する声もあります。
熱心な野球ファンにとって、視聴料は大きな問題ではないかもしれません。しかし、この変化が国民全体の応援熱にどう影響するのか。その答えは、2026年の大会が開幕するまで待つしかなさそうです。
via: togetter