数々のアニメ主題歌でもおなじみの音楽ユニット『ずっと真夜中でいいのに。』(通称:ずとまよ)が、9月2日、大阪・関西万博の会場内アリーナにて、完全セルフプロデュースによる入場無料ライブを開催。1万人を超えるファンが詰めかけました。
ボーカルのACAねさんが「壮大な実験」と語るこのライブに、ABEMAエンタメが独占密着。その心境に迫りました。

ライブ当日の大阪は気温35度の猛暑。2時間にも及ぶリハーサルが行われました。ACAねさんは「ステージから見える景色も、天気も、この空間も全部楽しみです。ライブが始まって、お客さんと私が一緒に(音楽に)没頭できる瞬間が一番ワクワクしますね」と語ります。
このライブはファンクラブ会員だけでなく、万博の来場者なら誰でも自由に参加可能。実は『ずとまよ』は2024年から「万博」をテーマにした全国ツアーを展開しており、累計20万人を動員。今回の万博ライブは、その集大成ともいえるステージです。

ACAねさんは、このライブが「絶対に大赤字になる」セルフプロデュース企画であり、赤字額は数千万円にのぼる見込みだと明かします。「今回は万博の運営に直接お願いして場所を借りたんですけど、こんなアーティストは他にいないらしいです。バカだなって思うけど、ワクワクします」。この“赤字ライブ”は、社会に対する一つの実験でもあると彼女は語ります。「“非効率なことへの疑問や反骨精神”が、何かのエネルギーになって、誰かの背中を押せるんじゃないかって」。

今回のライブのテーマは「孤独の肯定」。ACAねさんにとって孤独とは、悲しみや孤立ではなく、むしろカッコいい「堂々とした孤独」なのだそう。そのインスピレーションの源は、1970年の大阪万博で太陽の塔をデザインした岡本太郎氏の言葉。「『孤独は社会的なものだ』って。社会と繋がっているからこそ衝突が生まれる。でもそれは自然なことなんだって」。
ライブ終盤のMCでは、「孤独は寂しいことじゃなくて、カッコいい“堂々とした孤独”だから、私はそれをずっと大事にしたい」と改めてテーマを強調。さらに、「このライブは大きな会社とかスポンサーとか付いてなくて。今日は大赤字なんですけど、ここでライブができて本当に本当に嬉しいです」と、ファンへの感謝を伝えました。

終演後、ACAねさんは「みんなの声がすごく大きくて、未来の誰かの背中に届いたかもしれないって思いました。今回はスポンサーなしの完全セルフプロデュースで大赤字だったけど、やって本当に良かったです」と、達成感をにじませました。
この「赤字覚悟の実験」は、孤独は悪いことではなく、前に進むための力に変えられるという、ACAねさんが証明したかったメッセージそのものだったのかもしれません。
▼ 公式が公開した『ずとまよ万博「名巧は愚なるが如し」』トレーラー
このライブに、ファンやネットユーザーからも「ACAねさんの言葉には前に進む力をもらえる」「『無理に前を向かなくてもいい』って言葉に救われた」「彼女の言葉は、ファンと一緒に痛みを分かち合ってくれる力がある」など、共感の声が多数寄せられています。
莫大な費用を投じながらも理想を貫いた『ずとまよ』の社会実験。興味を持った方は、ABEMAエンタメが公開した密着映像で、その想いに触れてみてはいかがでしょうか。
▼ ABEMAエンタメ【ずとまよ密着】ACAね「孤独はかっこいい」
via: Modelpress