「本当に絵が上手い漫画家は、老人やブサイクを描くのが得意」説が話題に。ネットで名前が挙がった巨匠たちに納得の声多数

漫画家やイラストレーターの「画力」について語るとき、背景の描き込みなどももちろんですが、やはりキャラクターのビジュアルに注目しがちですよね。キャラクターが魅力的かどうかは、その作品の絵柄を判断する上で大きなポイントになります。

そんな中、最近X(旧Twitter)でとあるポストが大きな話題を呼んでいます。それは「本当に絵が上手い人って、ブサイクと老人を描くのがめちゃくちゃ上手い」というもの。この意見には多くの漫画ファンやネットユーザーから「分かりすぎる」「それな!」と共感の声が殺到し、それぞれが思う「老若男女を描き分けられる神絵師」の名前を挙げる流れになっています。

話題のきっかけとなったポストでは、「画力が高い人ほど、実はブサイクや老人を描くのが上手い。なぜなら、若い女の子が一番描きやすい題材だから」と指摘。この鋭い視点に、多くのユーザーが納得。確かに、こうしたキャラクターを魅力的に描くのは至難の業。ただ描くだけでなく、キャラクターとしての個性を際立たせつつ、読者を唸らせる説得力を持たせる必要がありますからね。

この意見に対し、クリエイターからも「老人の顔は本当に難しい。シワをリアルに描きすぎるとホラーになるし、少なすぎると老人に見えない。さじ加減が絶妙にシビア」といった声が。また、「本当にスゴい漫画家は、鼻の穴を大きくしたり目を窪ませたりといった記号的な表現に頼らず、キャラクターの風格を描き分けられる。これぞプロの技」という意見も見られました。

さらに他のユーザーからは、「画力が高い人は、モブキャラの顔すら被らない。多くの漫画でキャラの顔が似通ってしまうのは、結局イケメンや美女を描く方が楽だから」という的確な分析も。一方で、「老人を描くのが上手くなりすぎて、描いた若者がみんな『孫娘に見える』現象に陥るのも、ある種の職業病かもね(笑)」なんてユーモラスな指摘も飛び出していました。

もちろん、この説に対しては「老人を描けるのは確かに実力の証だけど、それが唯一の基準ではないはず」といった冷静な意見や、「絵の世界はもっと広い。どんなタイプのキャラクターでも自在に描きこなせる人こそが、真の巨匠だ」という声も上がっています。

この議論の是非はさておき、今回の話題をきっかけに、ネットユーザーたちから「老若男女を描き分けられる神漫画家」の名前が続々と推薦されています。

▼ 浦沢直樹先生

「浦沢先生の描くキャラは本当に顔が被らない。一人ひとりに魂が宿っている」「美形キャラも描けるし、平凡な老人や決してイケメンではないキャラも、ものすごく味がある」など、キャラクター造形の深さを絶賛する声が多数寄せられました。

▼ 大友克洋先生、小林誠先生、奥浩哉先生

「この先生方は、誰が見ても一発で分かる強烈な個性のある絵柄でありながら、どんなキャラクターも描き分けられる」「美醜問わず、作品の世界観に見事に溶け込ませる手腕は、まさに世代の教科書」と、その圧倒的な画力と表現力が評価されています。

▼ 鳥山明先生

「鳥山明先生こそ、美形、ブサイク、老人、若者、メカ、動物、さらには得体の知れないモンスターまで、描けないものがないオールラウンダーの神」と、そのジャンルレスな作画能力に改めて称賛が集まっています。

▼ 荒木飛呂彦先生

「モブキャラや老人にすらドラマを感じさせる」「どのキャラも生命力に溢れていて、たとえ醜悪なキャラクターであっても忘れられない強烈な個性がある」など、全ての登場人物に魂を吹き込む手腕が高く評価されています。

▼ 井上雄彦先生 & 三浦建太郎先生

「このお二方は、感情を乗せた筆致でキャラクターを描くまさに神」「他の誰にも真似できない独特の雰囲気と、キャラクターの魅力を最大限に引き出す表現力は圧巻」と、魂のこもった作画が多くのファンの心を掴んでいます。

▼ 小畑健先生

「うだつの上がらないオッサンから、神々しいほどのイケメンまで完璧に描き分ける」「どんなキャラクターも、先生の手にかかれば唯一無二の魅力と個性を放つ」と、その変幻自在の画力に驚嘆の声が上がっています。

▼ 空知英秋先生

「『銀魂』を見れば一目瞭然。イケメンや美女が年を取った姿も、ちゃんと元の面影を残しつつ老けさせて描ける。キワモノキャラですら愛嬌があるのは、本当にすごい技術」と、コメディからシリアスまでこなす画力が再評価されています。

▼ 藤本タツキ先生

「藤本タツキ先生が描く“普通の人”は、本当に街ですれ違いそうなリアルさがある」「モブキャラですら印象に残る描き方ができるのは、もはや鬼才の領域」と、その独特のリアリティと表現力に多くの支持が集まりました。

全体を通して、「完璧ではない人間を描ける人こそ、人間の顔の奥深さを本当に理解している漫画家だ」という意見が多く見られました。今回名前が挙がったのは、誰もが納得する神レベルの漫画家ばかり。彼らが偉大なクリエイターとして成功を収めているのは、魅力的な美形キャラクターだけでなく、ごく普通の市井の人々や、決して美しいとは言えないキャラクターまでをも生き生きと描き出す、その圧倒的な画力にあるのかもしれませんね。

via: togetter