「ルービックキューブ」と聞けば、誰もが一度は手にしたことがあるはず。1974年にハンガリーの建築学教授、エルノー・ルービック氏によって発明されたこの立体パズルは、今なお多くの人々を魅了し続けています。でも、このルービックキューブがアートの画材にもなる、なんて考えたことはありますか?
ニュージーランドを拠点に活動する親子アーティスト「Taka & Haru」さんが、なんとルービックキューブを使って大人気アニメ『鬼滅の刃』の主人公「炭治郎」を制作!その驚きのクオリティがネットで話題となり、制作過程を収めた動画はTikTokで瞬く間に拡散されました。

この親子アーティスト「Taka & Haru」(@hcubenz)さんは、普段からSNSで作品を公開しており、各地のイベントでライブ制作も行っているそうです。
彼らが使うのは、絵筆や絵の具ではありません。そう、おなじみの「ルービックキューブ」です。今回挑戦したのは、『鬼滅の刃』の主人公「竈門炭治郎」。キューブの色面をドットに見立て、あの力強く、意志の固い眼差しを持つ表情を再現しました。

まずは400個以上のルービックキューブを用意。一つひとつのキューブを計画通りに回転させ、目的の色面に合わせたら、大きな木製のフレームに並べていきます。

ルービックキューブが一段、また一段と積み重ねられていくと、巨大なドット絵が徐々に姿を現します。そこに浮かび上がったのは、炭治郎の真剣な表情!ルービックキューブの基本6色しか使っていないにもかかわらず、その立体的でリアルな仕上がりには度肝を抜かれます。



アイデアが素晴らしいのはもちろんですが、各キューブの各面の色を正確にコントロールするには、非常に高い空間認識能力と技術が求められます。まさに「知力と指先の技が結集したアート」と言えるでしょう。
この炭治郎の作品は、デザインから完成まで合計で約10時間かかったとのこと。内訳はデザインに4時間、そして実際にキューブを回す作業に6時間。創作のきっかけについて伺うと、約2年前に「ルービックキューブのスピード競技」を始めた後、Instagramでフランスのアーティストがルービックキューブで『モナ・リザ』を制作しているのを見て衝撃を受けたそうです。「ルービックキューブでこんな作品が作れるのか!と心底驚きました。それなら自分たちも挑戦してみよう、と思ったんです」と語っています。

▼ 制作風景の動画
Taka & HaruさんのInstagramやTikTokでは、ほかにもアニメキャラクターから世界の名画まで、ルービックキューブで制作された数々のアート作品を見ることができます。親子の息の合った連携と素晴らしいアイデアで、ルービックキューブが単なるおもちゃではなく、無限の可能性を秘めた創作ツールであることを証明してくれました。