ONE先生原作、村田雄介先生作画による大人気漫画『ワンパンマン』。ファン待望のTVアニメ第3期が6年ぶりに放送開始されましたが、一部の視聴者からは作画クオリティに対する厳しい意見が噴出。「パワポアニメ」などと揶揄される事態となっています。
そんな中、第3期の監督を務める永居慎平氏が、自身のSNSに長文を投稿した後、突如X(旧Twitter)のアカウントを削除。この行動はファンの間で大きな波紋を呼び、監督が直面していたSNSでの深刻な問題が浮き彫りになりました。

永居監督のアカウントはすでに削除されているため、ここでは海外ファンによって保存された投稿のスクリーンショットを元に、その内容をご紹介します。
ええと、少し良くないお知らせがあります。私のフォロワーの中に、支持者を装いながら、実際には扇動や論争を引き起こそうとする人物が数名いました。このような状況を受け、私のアカウントを削除することに決めました。彼らは意図的に私の発言を切り取り、守秘義務に違反する内容を話させようと誘導したり、さらにはそれを収益化に利用したりしています。こうした行為は到底受け入れられるものではなく、見過ごすことはできません。
私はこれまで、ファンの皆さんのために誠心誠意、全力を尽くしてきましたが、このような環境では、この企画をこれ以上続けていくことは不可能だという結論に至りました。何より悲しいのは、最も誠実なファンの方々が一番傷ついてしまうことです。制作チームの尊嚴を踏みにじり、クリエイターの努力をヘイト目的のアクセス稼ぎに利用するような人々を、私は許すことができません。
そのため、「Shimpai Nagai」のアカウントも完全に削除し、今後、新たにアカウントを開設することもありません。作品そのものに泥を塗るような行為は、断じて容認できません。どうかご理解いただけますと幸いです。
正直なところ、この一連の出来事は私の精神状態に大きな負担となっており、このままでは作品、チーム、そして原作者の先生方にも悪影響を及ぼしかねません。しかし、このような卑劣な行為は、本当に許しがたいものです。これまで心から応援し、温かく接してくださったファンの皆様には、心からの感謝と、そしてお詫びを申し上げます。
皆さんと共にこの時間を過ごせたこと、本当に嬉しく思います。

この投稿内容から、一部のファンが監督のアニメ制作手法をめぐって論争を煽り、さらには業務上の秘密情報を引き出そうとするなど、監督に深刻な影響を与えていたことがうかがえます。
実は、永居監督は第3期の放送開始前にも、Xで次のような覚悟を語っていました。
「ファンの皆様がこれほどまでに大切にしている作品を引き継ぐにあたり、決意と覚悟を持って臨んでいます。結果は皆様を完全に満足させるものではないかもしれませんし、不満を抱かせる可能性さえあります。しかし、誰かがこの責任を負わなければならず、私自身、その覚悟はできています」
「(第3期は)第1期には及ばないかもしれません。しかし、これはチームの努力の結晶です。どうか、それを受け入れていただきたい。昨今、多くの制作会社が大手企業の資本参加を受け、優秀な人材を集めています。しかし、私が繰り返し強調したいのは、労働環境の改善とスタッフの育成に尽力するJ.C.STAFFという会社を支えたいということです。どうか、嫌がらせや、守秘義務のため答えられない質問を執拗に繰り返すのはやめてください。お願いします」
放送前から一部の海外ファンが監督の発言を拡大解釈し、「制作には業界の強力なスタッフが参加する」といった噂を広め、さらにはそれを元に他のアニメーターへ嫌がらせを行い、その結果が監督自身のSNSに跳ね返ってくるという悪循環が生まれていたようです。こうした問題は放送開始後に始まったわけではなく、継続的な攻撃が続いていたことが、放送開始からわずか数話でのアカウント削除という決断につながったと考えられます。
▼ 現在、永居慎平監督のXアカウントは「このアカウントは存在しません」と表示される状態です。

もちろん、この事態に多くのファンが永居監督の心身の状態を心配しています。ただでさえ心労の多いアニメ制作という仕事において、このようなSNSでのトラブルは計り知れないほどの負担になることでしょう。
海外のファンからは、「永居監督はファンと積極的に交流し、状況を説明しようとしていたが、それがかえって彼を矢面に立たせる結果になってしまった。クリエイターがファンと直接交流するのは危険が伴う」「アニメのクオリティは監督一人の責任ではないのに、彼が全ての批判を一身に受ける形になってしまった」といった声も上がっています。

多くのファンは『ワンパンマン』第3期が「後半で盛り返す」展開に期待を寄せていますが、今回の件で制作現場の厳しい状況が明らかになり、今後のクオリティ改善は難しいかもしれません。今はただ、せめて第2期を超えるクオリティを見せてくれることを祈りつつ、今後の放送を見守るしかなさそうです…。