みんな大好きカレーライス! ご飯や麺にかけるだけでお腹いっぱいになれる、我々の食卓に欠かせない定番メニューですよね。手頃な価格で楽しめるレストランの定番でもあります。
そんな中、X(旧Twitter)で「飲食店のカレーって、なんで具がないの?」という投稿が大きな話題を呼んでいます。あるお客さんからの「カレーに全然具が入ってなくて、レトルトみたいでガッカリ…」というクレームに対し、飲食店の店主自らがその真相を解説。一体どういうことなのでしょうか?

この投稿をしたのは、福島県矢吹町で長年愛される老舗レストラン「朝日ドライブイン」の社長ご本人。お客さんからのクレームを紹介しつつ、「你知道為什麼很多餐廳的咖哩裡都沒有什麼料嗎?其實這背後有很重要的原因喔~」と問いかけました。

社長によると、飲食店のカレーは長時間保温したり、温め続けたりすることが多いため、ジャガイモやニンジンといった「固形物」がゴロゴロ入っていると、かえって細菌が繁殖する温床になってしまう危険があるのだとか。
「特に、温かい環境で増殖しやすいウェルシュ菌やボツリヌス菌といった食中毒菌の発生を防ぐためなんです。飲食店の現場では、何よりも安全が第一。食中毒のリスクをなくして、初めておいしさの話ができるんです」と説明しています。

社長は、具材が「溶けて形がなくなる」までじっくり煮込むのは、衛生面を確保するための工夫だと強調。「もし具がゴロゴロ入ったまま一日中保温されているカレーがあったら、そっちのほうが逆に心配になっちゃいますね(笑)」と語ります。

この投稿には、他の飲食業者や食品衛生の専門家からも賛同の声が殺到。「飲食店の厨房は殺菌条件が厳しい。具材が増えれば菌の種類も増え、リスクは掛け算で増えていく」といったコメントが寄せられました。
また、「レトルトカレーに具が入っているのは、パッキング後に『急速冷却』という工程を踏むから。個人店で同じことをやろうとするとコストが爆上がりして、価格に転嫁せざるを得なくなります」との解説も。なるほど、大手チェーンの「CoCo壱番屋」が「プレーンなカレーソースに、好みの具材をトッピングする」スタイルを採用しているのは、安全性と効率を両立した最適解だったんですね!

▼ というわけで、多くのレストランでは、カツや野菜などのトッピングは、ルーとは別に調理して盛り付けられているんですね。

この事実に、ネットユーザーからは「てっきりコストカットで具をケチってるのかと…!食中毒対策だったとは!」「なるほど!野菜カレーの素揚げ野菜が後乗せなのも、そういう理由だったのか!」「家のカレー、普通に何日も火を入れ直して食べてた…気をつけよう…」など、驚きと納得の声が多数寄せられています。

一方で、「理由はわかったけど、お客さんがガッカリする気持ちもわかる」という意見も。メニューに「具材が溶け込むまでじっくり煮込んだカレーです」といった一文があれば、誤解が生まれにくいかもしれませんね。

投稿主の社長も「『具なし』が絶対の正解というわけではありません。ただ、多くの飲食店が安全性と効率を考えると、この形が一番無難なんです」と締めくくっています。次にカレー屋さんで具のないカレーに出会っても、「手抜きだ!」なんて思わずに、お店の食の安全への配慮に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
via: togetter