
歌手の宇多田ヒカルさんが自身のX(旧Twitter)を更新し、『週刊女性PRIME』が報じた熊の出没問題に関する記事が、事実と異なる内容であると指摘しました。同メディアは、宇多田さんの10年以上前の発言を文脈を無視して引用した上、ネット上の過激なコメントを本人の発言であるかのように見せかける悪質な編集を行っており、一部で「宇多田ヒカルが猟友会を批判した」といった誤解が広まっていました。
宇多田さんは投稿の中で、昨今日本で熊の出没や人身被害が頻発し、メディアで大きく報じられている現状に触れ、『週刊女性PRIME』がその流れに乗じて自身の過去の発言を「偽造引用」したと指摘。この記事は『Yahoo!ニュース』などにも転載されたため、見出しだけを見た一部のユーザーから、「熊が可哀想で泣いた」「猟師に天罰が下ればいい」といった過激な発言をしたと誤解され、批判が殺到していたようです。
宇多田さんは、「いくら十何年も前とはいえ、そんなこと言うかなぁ私」と、当初は自分自身の発言だったのかと疑ってしまったと告白。しかし、記事をよく読みスタッフにも確認した結果、非常にミスリードを誘う構成だったことが判明したそうです。記事では、ネット上の匿名ユーザーによる過激なコメントを、宇多田さんの写真のすぐ下に配置。それが本人の発言ではないと注釈をつけないまま、その後に宇多田さん本人の発言の引用が続くという、悪質な手法が取られていました。これには宇多田さん本人も「私本人ですら騙されるところだった」と呆れた様子を見せています。
さらに、「こんな情報を鵜呑みにする人は少数派だと信じてるけど、社会の怒りの矛先を無関係な有名人に向けないでほしいな」と、ネットや週刊誌の情報を安易に信じないよう呼びかけました。投稿は「久々にほんとにただの愚痴ツイート。おやすみ(:D)┼─┤バタッ」と、ユーモラスながらもどこかやるせない一文で締めくくられています。

この一連の投稿は瞬く間にSNSで拡散されトレンド入り。『週刊女性PRIME』に対しては、「悪質な切り貼りだ」「有名人を利用したPV稼ぎ」など、批判の声が殺到しています。今回の騒動は、アクセス数を稼ぐために報道の倫理観が曖昧になっている一部ネットメディアの問題点を、改めて浮き彫りにしたと言えるでしょう。