最近、VTuber界隈でとんでもない現象が多発し、大きな波紋を呼んでいます。視聴者から送られた高額のスーパーチャット(スパチャ)やメンバーシップギフトが後から大量にキャンセルされ、配信者の収益がゼロになるどころか、なんと差額を自腹で支払わされるという悪夢のような事態が発生しているのです。この一連の騒動はX(旧Twitter)でも大きな話題となり、被害に遭ったVTuberからは「ただ配信しただけなのに、借金を背負わされた!」といった悲痛な叫びが続出。組織的な犯行を疑う声も上がるなど、界隈は騒然としています。

Xアカウント「VTuberのニュース(@DaiDesign)」さんの解説によると、この問題の仕組みはこうです。例えば、視聴者が5万円のスパチャを送ったとします。その後、この支払いがクレジットカード会社によって取り消されると、YouTubeはプラットフォーム手数料である30%をきっちり徴収。結果として、配信者は売上である5万円全額の返金を求められるにもかかわらず、手元に入ってくるはずだった70%(3.5万円)しか補填されず、差額の1.5万円が丸々赤字になってしまうというのです。

多くのVTuberが「こんなの防ぎようがない」と悲鳴を上げています。被害者の報告によると、問題を起こすのは「海外アカウント」や「作成されたばかりの不審なアカウント」がほとんどで、短時間に数百件ものギフトやスパチャを連投した後、クレジットカード会社に「不正利用された」「未成年者が支払った」といった理由で払い戻しを要求する手口が横行しているようです。

VTuberのりざ.さん(@RizqLt)もXで「今日これに遭いました。突然海外アカウントから大量のメンギフが送られてきて、それがキャンセルされて費用が全部こちら持ちに……。今月収益ないどころかマイナスで配信費用払ってます。ほぼ対策方法もないらしくて理不尽に支払うしかないみたいです」と、悲痛な胸の内を明かしています。

また、VTuberの「水瀬月乃」さんも、自身の誕生日配信で受け取った大量のギフトやスパチャがキャンセルされた結果、チャンネルの収益がマイナスになってしまったと報告。「純粋にお祝いしてくれたリスナーさんの気持ちを考えると本当に悲しいし申し訳ない……正直また配信するのが怖いです」と、精神的なダメージの大きさを訴えています。

同じく被害に遭ったVTuberの「MUZU」さんは、「おかしいと思ったんだよな!2日前に海外ニキにギフト500個投げられたんだけどこれか!防ぎようないじゃん!専業でやってる人からしたら死活問題だぞ!」と怒りを露わにしています。

クレジットカード会社が支払いを不正利用や未成年によるものと判断した場合、取引そのものが取り消され、YouTubeは配信者に対して売上の返還を要求します。しかし、最大の問題は、この際にYouTubeが自社の取り分である30%のプラットフォーム手数料を返還しない点にあります。視聴者都合のキャンセルにもかかわらず、その損失(手数料分)を配信者が一方的に被るというこの仕組みには、納得できないという声が多く上がっています。
一部のネットユーザーからは、この手口が悪用しているのは、中国の一部の銀聯カードに見られる「遅延引き落とし」の仕組みではないかとの指摘も。悪意のあるユーザーが決済後に口座から資金を移動させることで、カード会社からの引き落としを失敗させ、不正利用として返金処理を成立させている可能性があるようです。

この理不尽な状況に、ネット上では「なんでキャンセルされたのに配信者が金払うの?」「これ意図的に負債作らせるためのバグじゃん」「手数料はしっかり取るくせに損失はクリエイターに押し付けんのか」「プラットフォームじゃなくてヤミ金業者だろ」など、YouTubeの対応を非難する声が殺到しています。


現在までのところ、YouTube側からこの問題に対する公式な声明は発表されていません。しかし、配信活動で生計を立てる多くのVTuberにとって、この「スパチャ返金テロ」は単なる悪質ないたずらでは済まされず、活動の存続を揺るがしかねない深刻な脅威となっています。
via: togetter