「25歳未満は投稿NG」!? 元編集者が明かした出版社の“謎ルール”にツッコミ殺到!「尾田栄一郎も荒木飛呂彦もアウトじゃん」

X(旧Twitter)で、とある漫画編集者が明かした「かつて出版業界に存在したルール」が、大きな波紋を呼んでいます。

発端となったのは、漫画編集者の石井徹(@tonyishiieditor)氏の投稿。なんと、かつて一部の出版社には「25歳以上」の新人しか投稿を受け付けないという驚きの制度があったというのです。その理由が「若くしてデビューして成功した漫画家はほとんどいないから」というもので、これにネットユーザーからツッコミが殺到しました。

石井氏の投稿によると、当時の編集部は「人間は25歳くらいになってようやく自我や感情が成熟し、他人の気持ちや社会の現実を理解できるようになる」と考えていたとのこと。「10代でデビューして成功した漫画家なんてほとんど聞いたことがない。私が知る限り、例外は小林誠先生くらいだろう」とし、「25歳までは自我が確立していないため、他人の心に響く作品は描けない」とまで断言していたそうです。

さらに石井氏は、かつて『週刊少年マガジン』で、ある漫画家が投稿時に36歳だったにもかかわらず「26歳です」と年齢を偽って持ち込み、見事に連載を勝ち取ったというエピソードも披露。「これは年齢なんて関係なく、感性と想像力さえあれば成功できるという証明。投稿年齢を制限するなんて、あまりにも愚かなことだ」と当時を振り返っています。

この驚くべき内規が明かされると、漫画ファンやネットユーザーからは「年齢と創作は関係ない!」と猛反発の声が続出。若くしてデビューし、その才能をいかんなく発揮した漫画家の例が次々と挙げられました。

あるユーザーは、「『水色時代』のやぶうち優先生(13歳)、『薔薇色の明日』のいくえみ綾先生(14歳)、石ノ森章太郎先生(16歳)、小畑健先生(17歳)、矢沢あい先生(18歳)、一条ゆかり先生(18歳)……これだけ多くの先生方が20歳前にデビューして成功しているのに、例外とは言えないでしょ!」と、具体的な名前を挙げて反論。

他のユーザーからも、手塚治虫先生(17歳デビュー)、松本零士先生(15歳デビュー)、高橋留美子先生(21歳)、尾田栄一郎先生(24歳)、荒木飛呂彦先生(20歳)など、まさにレジェンド級の先生方の名前が続々と登場。そのほとんどが25歳以前に頭角を現しており、「一体どうして年齢で創作を縛るなんて発想が出てくるんだ」と疑問の声が上がっています。

また、「少女漫画の世界ではむしろ早熟が当たり前。10代で賞を獲ったり連載を始めたりするのは普通のこと。25歳でデビューなんて、むしろ遅すぎるくらい」といった指摘も。

この議論には、漫画家の宮尾岳先生もXで反応。「25歳になったからって皆が分別つくわけじゃないし、30、40になっても子供みたいな大人は山ほどいる。逆に10代でしっかりした世界観を持ってる子もいる。年齢で創作のポテンシャルを判断するのは雑すぎる」と、プロの視点からコメントしました。

ユーザーからの情報によれば、昭和から平成初期にかけての少女漫画業界では、「25歳までにデビューしないと手遅れ」という言葉さえあったそうです。里中満智子先生、美内すずえ先生、竹宮惠子先生、池田理代子先生といった巨匠たちも、その多くが10代で投稿や受賞を経験しています。「当時の主流が学園モノだったから、作者自身が学生である方が、よりリアルな空気感を描けた」という背景もあったようです。

今回の「25歳デビュー説」ですが、投稿者の石井氏が過去に講談社系に在籍していたことから、もしかすると当時の講談社の内規だったのかもしれません。しかし、歴史を振り返れば、多くの偉大な漫画家たちが10代、20代前半でその才能を開花させているのは明らか。漫画家に必要なのは年齢ではなく、鋭い観察力と豊かな想像力なのでしょう。

10代でデビューする天才もいれば、遅咲きの才能を発揮する漫画家もいる。多様なバックグラウンドこそが、作品に深みを与えるはずです。今ではさすがにこんな年齢制限を設ける出版社はないと信じたいですが、もし過去に本当に存在したのなら、あまりにも視野が狭いと言わざるを得ませんね…。

via: togetter