アニメやスポーツ選手などをテーマに、コレクションや対戦が楽しめる「トレーディングカードゲーム(TCG)」。最近の調査では女性プレイヤーの割合も増えてきているそうで、それに伴い、プレイヤー間のコミュニケーションにも新たな配慮が求められるようになってきているようです。
そんな中、あるユーザーが公開した『【完全攻略】女性カードゲームプレイヤー應對手冊【基礎篇】』(※対応マニュアルの意)と題されたnoteの記事がネット上で大きな話題に。「これ、オタクのためのコミュ力入門書じゃん!」と絶賛され、多くの注目を集めています。

この記事を執筆したのは、noteユーザーの「もう青ナミ回せないちいかわ」さん。記事の冒頭で「カードゲーム界隈で、女性が不快に思うような声かけやつきまとい行為を未然に防ぐために書きました。男性プレイヤーの皆さんにぜひ読んでいただきたいです」とその目的を説明しています。
記事の内容は、いわゆる「加害行為の防止」を目的としていますが、その中身は「人との距離感」「最低限の清潔感」「適切なコミュニケーション方法」といった、すべてのカードゲーマーに共通するテーマを丁寧に解説したものとなっています。

このマニュアルが秀逸なのは、カードゲーマーなら誰もが「わかる!」となるような、TCGに絡めた巧みな比喩表現で、女性プレイヤーを不快にさせないための心得を説いている点です。
例えば、こんな感じです。
「対戦中に無理に話しかけるのは、相手のプレイが終わる前に割り込むようなもの」

「清潔感は基本コスト。レアカードではありません」

「ニオイ対策は必須。スメハラは盤外戦術ですらない。みんなが気持ちよく対戦できるように、デオドラントなどでケアしましょう」

さらに、「TCGの対戦スペースはカードをプレイする場所であって、出会いの場ではない」と釘を刺し、「アイドルになる必要はない。ただ清潔感があって、丁寧な言葉遣いを心がければ、不審者扱いされることはない」と締めくくっています。
記事では、具体的なシチュエーションも提示されています。
カードショップで男女が楽しそうにデュエルしています。さて、あなたならどうする?
1️⃣ 「そのデッキ弱いっすよw 俺がもっと強い構築教えてあげます!」
2️⃣ 「あ、そのゲーム俺もやってるんすよ! デッキ構築について語りません?」
正解は……「どちらもNG」。理由は至ってシンプルで、「二人の楽しい時間を邪魔するな」ということ。ディズニーランドで楽しそうに並んでいるカップルに「僕もプーさん好きなんですよ!」と話しかけるようなもので、どんなイケメンでもただの迷惑行為。原則は「相手から話しかけられない限り、自分から割り込まない」ことだと説いています。

この記事が公開されると、瞬く間にネット上で拡散。「耳が痛いけど、ぐうの音も出ない」「心に刺さりすぎる…」といった共感(?)の声が多数寄せられました。さらに多くのユーザーが、このマニュアルはTCGというテーマを借りた、本質的な「コミュニケーション入門書」だと指摘。セクハラ防止という枠を超え、もはや「社会人のための基礎講座」「人としての振る舞い方」を説く内容だと評価されています。

「これってカードゲーマーに限った話じゃなくて、人付き合いの基本では?」「当たり前のことだけど、できてない人が多いのかも」といった意見も。中には「これを『面倒くさい』と感じるなら、その人はまだ他人と関わる準備ができていない」という、非常に的を射た指摘も見られました。

もともとはTCG界隈のトラブル防止を目的として作られた「女性TCGプレイヤー対応マニュアル」。しかし、その内容はいつしか「全オタク必読のコミュニケーションバイブル」として、多くの人々の心に響くものとなったようです。
これはカードゲーマーだけの話ではなく、私たち全員が心に留めておくべき、人付き合いの基本なのかもしれませんね。興味を持った方は、ぜひ作者のnoteをチェックしてみてください。現在は【基礎篇】のみの公開ですが、今後の続編にも期待が高まります。
via: togetter