「主人公は誰だ?」鳥嶋和彦氏が『ドラゴンボール超』とよたろう先生の原画に鋭い指摘!ネットでは「鳥山先生の後継者としての叱咤激励」と話題に

先週末に開催された「ジャンプフェスタ2026」にて、『ドラゴンボール』シリーズの原画展示コーナーで起きたある出来事が、ネット上で大きな話題を呼んでいます。鳥山明先生の長年の担当編集者であった鳥嶋和彦氏が、X(旧Twitter)で『ドラゴンボール超』の作画を担当するとよたろう先生の原画についてコメント。その厳しい指摘が、多くのドラゴンボールファンの注目を集めているのです。

鳥嶋氏は、ジャンプフェスタで展示された『ドラゴンボール超』の原画に対し、「このキャラクターたちはどこを見ているのか? 主人公は誰なのか? 意図が明確でない絵は、インパクトに欠ける。」と投稿。最後に「とよたろうさん、マンガがんばれ」とエールを送ってはいるものの、このコメント全体がファンに大きな衝撃を与えました。

▼ 話題のイラストがこちら。

この率直な意見は、すぐにX(旧Twitter)で大きな議論を巻き起こしました。ジャンプフェスタに参加したファンからは、これがイベントでの「恒例行事」である鳥嶋氏による抜き打ちチェックだとの声も。また、とある漫画家は、多くの人が「何となく違和感を覚えるけれど、言葉にできない問題」を、鳥嶋氏がわずかな言葉で的確に指摘している点に、ベテラン編集者としての実力を感じるとコメントしています。

この指摘が厳しすぎるかどうかについては、ファンの意見は真っ二つに分かれています。一部のファンは、あえて特定の主人公を設定しないことこそが作者の意図ではないかと主張。『スラムダンク』などの作品を例に挙げ、このような群像劇的な構図が、必ずしもインパクト不足に繋がるわけではないと指摘しています。

しかし、反対意見も少なくありません。鳥嶋氏のコメントは、単にとよたろう先生を鳥山明先生と比較しているわけではなく、「漫画の表現力」そのものに基づいたプロとしての意見だという指摘です。さらに、鳥山先生が亡くなった今、とよたろう先生に対してこのような立場でアドバイスできる人物は、もはやほとんどいないという意見も見られます。

議論の中で多く指摘されているのは、「何を言ったか」ではなく、「誰が、何のために言ったか」という点です。鳥嶋和彦氏は、鳥山明先生を漫画家の道へと導いたキーパーソンであり、鳥山先生本人に対しても臆することなく修正意見を述べることができた編集者です。今回の厳しい指摘は、鳥嶋氏がとよたろう先生を部外者としてではなく、「『ドラゴンボール』の看板を背負うクリエイター」として見ている証拠だと、多くのファンは受け止めています。

もちろん、とよたろう先生にとって、長年にわたり鳥山明先生と比較され続けることは、非常に過酷な状況です。なにせ、引き継いだ相手は神格化されていると言っても過言ではない漫画家なのですから。画力や構図、コマ割りに至るまで、常に鳥山先生との差を指摘されてきました。多くの議論の中で繰り返し触れられているのが、鳥嶋氏の投稿の最後に添えられた、短くも意味深い一言――「マンガがんばれ。」です。ここから、鳥嶋氏がとよたろう先生に大きな期待を寄せていることが伺えます。

▼ 当日展示されていた、とよたろう先生の他の原画

鳥嶋和彦氏のコメントは、非常にストレートではありますが、その厳しさで知られています。そんな人物から激励されることは、とよたろう先生にとって間違いなく大きな励みになるでしょう。鳥山先生が亡き今、『ドラゴンボール』を継ぐのは彼なのですから。『ドラゴンボール超』の漫画はシリーズの事情により長期休載中ですが、今後の展開で、彼が再びこの大きな看板を背負ってくれることに期待したいところです。

via: togetter