『将太の寿司』作者・寺沢大介先生が「原画譲渡展」開催! 「死んだら家族の迷惑になる」と本音を語る

『ミスター味っ子』や『将太の寿司』といった代表作で知られる漫画家・寺沢大介先生が、このたび画業40周年を迎えられました。そんな記念すべきタイミングで、なんと「原画譲渡展」を開催! 長年描きためてきた貴重な原画を、作品を愛し、大切にしてくれるファンの方々に譲りたいという思いから企画されたそうです。

この展覧会の情報が公開されると、その異例の企画にネット上では大きな反響が。寺沢先生ご自身もX(旧Twitter)で、今回の譲渡展に込めた思いや経緯を語られています。

寺沢先生によると、原画を譲渡しようと思ったきっかけは、ズバリ「もし自分が死んだら、この大量の原画を家族はどうするんだろう?」という疑問だったそう。「自分でも整理が大変なのに、遺族にとってはもっと困るだろうな」と考えた結果、「どうせ最後に捨てられたり燃やされたりするくらいなら、本当に欲しいと思って大切にしてくれる人に譲りたい」という結論に至ったとのことです。

また、漫画図書館などに寄贈する案も考えたそうですが、「ああいう場所は収蔵スペースが限られているし、僕レベルの原稿を収蔵することで、もっと重要で歴史的価値のある作品が収蔵できなくなるのは申し訳ない」とコメント。「これは自虐じゃなくて、本当に自分の作品がそこまで重要だとは思ってないんですよ(笑)。もちろん、自分が描いた漫画は大好きですけどね!」と、謙虚な姿勢を見せています。

今回の原画譲渡展を通じて、がむしゃらに漫画を描いていた当時の日々を思い出し、懐かしさと喜びを感じているとのこと。ピエール手塚先生に「酒癖」について語っていただいたことも、本当に感謝しているそうです。譲渡展の会場では、来場された皆さんと直接お話しして、こうした気持ちを伝えたいと語っています。「最近は腰痛がひどいけど、頑張って会場に立ちます!」と、ファンへの熱いメッセージも。

寺沢先生のこの言葉を聞くと、やはり感慨深いものがありますね。原画の整理は漫画家ご本人でさえ大変な作業。御年66歳ということもあり、「家族に迷惑をかけたくない」という思いから、作品を愛するファンに「譲渡」という形で託したいと願っているのでしょう。先生にとっても、大切にしてくれる人にコレクションしてもらえるのは嬉しいことですよね。

こうした企画は確かに珍しいですが、寺沢先生は金銭的に困っているわけではなく、純粋にファンに託したいという気持ちからだそうです。自宅に保管したまま、もしもの時に家族が処分に困ることを考えれば、これは賢明な、そしてファンにとっても喜ばしい選択と言えるかもしれません。