アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』は放送終了からしばらく経ちますが、現在も外伝漫画『ヴァナディースハート』などが連載中です。さらに、公式Xアカウントではデフォルメキャラが可愛いミニ漫画「 #メカぐるみ 」も不定期で投稿されており、ファンにとっては嬉しい供給が続いていました。
しかし、公式Xアカウントは4月3日、SNS上で誹謗中傷や差別的な発言といった不適切なコメントが継続的に見られるとして、投稿へのコメント機能を一時的に閉鎖すると発表。ファンに向けて、安心して作品を楽しめる環境を維持するため、冷静な対応を呼びかけています。

実は、これに先立つ3月26日にも、公式は誹謗中傷や差別的発言、他者を不快にさせるような不適切な投稿は受け入れられないと明確に注意喚起を行っていました。このことからも、問題が短期的なものではなかったことがうかがえます。

しかし、この警告後も一部のユーザーによる不適切な投稿が止まらなかったため、最終的にコメント欄の閉鎖という厳しい措置に踏み切った形です。
4月3日のアナウンスでは、今回の措置が「安心してコンテンツを閲覧できる環境を守るため」であると説明。普段から節度ある利用をしているファンへは謝罪の言葉を述べるとともに、この対応への理解と、作品への変わらぬ応援を呼びかけました。また、英語版の告知も同時に投稿されており、海外ファンによるコメントも問題の一因であった可能性が示唆されています。

放送終了から時間が経ったアニメでこのような事態に発展するのは、正直なところ異例と言えるでしょう。その背景には、一部のファンが作中のキャラクター関係や特定のキャラクターに対して過激な反応を示し、度を越した批判や差別的なニュアンスを含む発言を繰り返したことで、公式が介入せざるを得ないほど状況が悪化したという事情があるようです。
X(旧Twitter)でガンダムシリーズについて発信している永遠の蒼さん(@sioagisoluto)も、同様の状況にたびたび遭遇すると語ります。
永遠の蒼さんによると、『水星の魔女』のアンチファンは非常に厄介で、関連する話題を出すだけで「認めない」「成功するわけがない」といった否定的なコメントを投げつけてくるとのこと。特に、主人公たちの関係性から、グエルに言及しただけで誹謗中傷が飛んでくることもあるそうです。彼らに何を言っても「界隈ではそれが常識」といった態度で、アンチ同士で同調し合い、聞く耳を持たないといいます。こうしたやり取りが公式アカウントでも繰り広げられていたとすれば、コメント欄の閉鎖もやむを得ない措置だったのかもしれません。

▼ グエル・ジェターク

実際に、過去に投稿されたミニ漫画「 #メカぐるみ 」のコメント欄を見てみると、批判の矛先がどこに向いていたかが見えてきます。その多くは、スレッタとミオリネの二人の描写が(本編に比べて)控えめになっている一方で、グエルのような男性キャラクターが登場することに対して、一部のファンが強い不満を抱いていたようです。

中には、公式の投稿に対して二人の関係性をより描くよう執拗に要求するコメントや、それを描かないのは差別的だとまで主張する過激な意見も見受けられました。

『水星の魔女』は、アニメ放送終了後も外伝コミックやMS企画など、様々なメディアミックス展開が続いており、今なお高い人気を誇る作品です。
作品への愛が深く、議論が白熱するからこそ、ファン一人ひとりが節度と他者への尊重を忘れない姿勢が求められます。公式が提供するプラットフォームが、誰もが安心して作品を楽しめる場所であり続けるためにも、今回の措置が冷静になるきっかけとなることを願いたいですね。