37年前の「旧キット」サザビーを驚異の技術でフル改修! 神がかった完成度に言葉を失う

ガンプラ好きの皆さんなら、塗装やスジ彫り、ウェザリングなど、様々なテクニックに挑戦したことがあるのではないでしょうか。

今回ご紹介するのは、日本の凄腕モデラー上田次郎さん(@jirou19651104)が2年の歳月をかけて完成させた「旧キット」のサザビーです。もはや「セミスクラッチ」と呼ぶべき執念の力作で、そのあまりにも高い完成度は、元が古いキットだとは到底思えません。この神業はXで公開され、多くの称賛を集めています。

ベースとなったのは、1989年に発売された「1/144 サザビー」のガンプラ。この時代のキットはパーツ分割が大まかで、プロポーションもややシンプルなのが特徴です。しかし、その分モデラーが腕を振るう余地が大きく、改造派のファンから根強い人気を誇っています。

上田さんは2年以上の時間を費やし、このサザビーを「セミスクラッチ」作品へと昇華させました。つまり、キットのパーツをそのまま使うのではなく、多くの部分を自作で作り直しているのです。特に各パーツのプロポーションは徹底的に見直され、機体のパーツ構成や関節、全体のフォルムが大きく変更されているのが分かります。

そして再塗装へ。頭部や装甲にさらに調整が加えられ、全体のシルエットは現代のガンプラ「サザビー」に近い、洗練されたスタイルに。パーツの切断、パテ盛り、ヤスリがけといった地道な作業の連続で、上田さん自身も仕事の合間を縫って少しずつ進めていったため、完成までには非常に長い時間が必要でした。

塗装を終え、ついに完成したサザビー。シャープなラインと圧倒的な立体感は、もはや旧キットの面影を微塵も感じさせません。これでもかと詰め込まれたディテールは、まさに「神作」の一言。2年以上という制作期間も納得のクオリティです。

武装を装備した姿がこちら。これが1989年発売の古いキットをベースに、イチから作り直されたものだとは、にわかには信じがたいのではないでしょうか。改修前と比較すれば、その差は歴然。ほとんど別のキットと言っても過言ではない、まさに大改修です。

上田さん自身も「完成品には満足していますが、正直なところ『やっと終わった』という気持ちが一番強いです(笑)」と感慨深げに語っています。旧キットの改造は手間も時間もかかりますが、現代のガンプラとはまた違った、古いキットを自分の手で蘇らせる楽しみに、大きな満足感を得られたようです。


上田さんは X で作品を公開しているほか、ご自身のブログ「ベストを尽くせ」でさらに詳しい制作過程を紹介しています。ガンプラ制作のヒントを探しに、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

via: X帳戶上田次郎