2022年頃には「幸運の待ち受け画面」としてSNSで大きな話題を呼んだことでも知られる、歌手で俳優の美輪明宏さん。
所属事務所は28日、美輪さんが6月20日午前9時30分、老衰のためご自宅で安らかに永眠されたことを発表しました。享年91歳でした。故人の遺志により、葬儀は近親者のみで執り行われ、お別れの会なども予定していないとのことです。この突然の訃報に、多くのファンから悲しみの声が上がっています。

美輪明宏さんは長崎県のご出身で、16歳の若さでプロの歌手としてデビュー。銀座の名門シャンソン喫茶「銀巴里」でフランスのシャンソンなどを歌い、人気を博しました。日本のシンガーソングライターの草分け的存在としても知られています。その活動はコンサート、舞台、映画、テレビ、講演、執筆と多岐にわたり、2012年には77歳でNHK紅白歌合戦に初出場。テレビでも大活躍されました。
また、スタジオジブリ作品の『もののけ姫』や『ハウルの動く城』で声優を務められたほか、人気番組『オーラの泉』では、その独特の人生観と含蓄のある語り口で多くの視聴者を魅了しました。

歌手や俳優として輝かしい功績を残された美輪さんですが、多くのアニメファンにとっては、声優として参加された数々の名作も忘れられません。
特に『もののけ姫』で演じた山犬の神「モロの君」、『ハウルの動く城』の「荒地の魔女」、そして『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール アルセウス 超克の時空へ』で担当した伝説のポケモン「アルセウス」役はあまりにも有名です。訃報を受け、ネット上では多くのアニメファンからも追悼のコメントが寄せられています。



所属事務所は公式サイトにて、美輪さんが生前に残した直筆のメッセージを公開。「愛をもって、あらゆる問題に取り組んでほしい」「世界に戦争がありませんように」と、平和を願う言葉が綴られています。
近年、美輪さんの写真をスマートフォンの待ち受け画面に設定すると金運アップなどのご利益がある、という「幸運の待ち受け」がSNSを中心に大流行しました。
このブームはご本人の耳にも届いており、生前のテレビ番組では「注目していただけるのは光栄なこと」と笑顔で語りつつも、「私に金運を上げる力なんてありませんよ」とユーモアたっぷりにコメントされていました。

via: 美輪明宏・公式サイト