漫画業界はいつだって才能の宝庫。日本だけでも星の数ほどのクリエイターがいて、毎年、各出版社の漫画賞からは未来のスターが続々誕生しています。
この度、インドの地方都市で育った兄弟が、日本で漫画家デビューを果たしました。故・鳥山明先生に憧れ、独学で画力を磨き続け、海外人材の発掘に積極的なKADOKAWAの目に留まり、プロ漫画家への道を歩み始めました。「インドの天才」として連載をスタートしています。

兄弟は兄のジバンさん(22歳)と弟のヤシュさん(18歳)。2人は創作チーム「Masterlynx」を結成。今年5月、インドに住みながらもKADOKAWAの漫画プラットフォームで『カンフー・カンフル』の連載をスタートしました。
『カンフー・カンフル』は、大泥棒ゴエモンと少年バオの冒険を軸に、アクションとコメディが融合した作品です。現在、KADOKAWAの漫画オンラインプラットフォーム「カドコミ」で3話まで連載中。これはもうチェックするしかない!

「Masterlynx」兄弟は、インド中部にある人口100万人未満の都市アマラヴァティ出身。幼い頃、テレビで放送されていたアニメ『ドラゴンボール』に夢中になり、それが漫画創作の世界へ足を踏み入れるきっかけとなりました。キャラクターを模写しながら、鳥山明先生の画風や技法を一つ一つ学んでいったそうです。
しかし、兄のジバンさんは「当時のインドには、漫画の描き方を学べるようなリソースがほとんどありませんでした」と語ります。弟のヤシュさんは、鳥山先生の作品研究に加え、『20世紀少年』で知られる漫画家・浦沢直樹先生などのYouTubeチャンネルを視聴し、さらなる画力向上に努めたとのこと。探求心がすごい!

昨年まで、兄弟は欧米のクライアント向けにイラストを描いて生計を立てていましたが、偶然にも KADOKAWAが開催するセリフなし漫画の国際コンテストを知ります。「面白い物語を作りたい」「たとえお金にならなくても、作品を発表できる場所が欲しい」という思いを抱いていた彼らは応募を決意。見事銀賞を獲得し、月刊連載のチャンスを掴みました。まさに夢を掴んだ瞬間ですね!
▼「Masterlynx」はX(旧Twitter)でも、他の作品のイラストなどを投稿しています。


現在の創作過程で最大の課題は、日本漫画に欠かせない擬音語・擬態語だそう。兄弟はまず英語で脚本を執筆し、それをKADOKAWAの編集者が日本語に翻訳・調整することで、作品を完成させています。ジバンさんは今後の目標について「これからも創作を続け、もっとたくさんの作品を発表していきたい」と語っています。これは期待大!

KADOKAWAは、「Masterlynx」兄弟の魅力について、日本漫画への深い敬意を持ちつつも、自分たちの創作スタイルを積極的に追求する姿勢、そしてクリエイターとしての強い探求心と意欲を挙げます。出版社は、彼らがインドや日本だけでなく、世界中の読者に愛される可能性を秘めていると、その未来に大きな期待を寄せています。
「Masterlynx」兄弟の作品が気になった方は、ぜひ彼らのXをチェックしたり、カドコミで『カンフー・カンフル』の連載を読んでみてくださいね!
via: X@Masterlynx