レゴで伝説の怪獣王が降臨!ビルダーDeRa氏が制作した可動仕様の「レジェンダリー版ゴジラ」がド迫力のクオリティ!

誕生から約90年、LEGO レゴは今もなお、子供から大人まで幅広い世代に愛される不動の人気を誇ります。自由に組み立てられるブロックを使い、好きなものを形にできるのがレゴの醍醐味。凄腕ビルダーのなかには、ガンプラやロボット、果ては名画まで再現してしまう猛者もおり、その表現力の高さには驚かされるばかりです。

今回ご紹介するのは、大学を卒業したばかりという若きレゴビルダーのDeRaさん(@deraLEGO)。彼が制作し、X(旧Twitter)で公開したハリウッドのレジェンダリー・ピクチャーズ版『ゴジラ』に登場する怪獣王ゴジラをテーマにした作品が、レゴで組んだとは思えないほどの迫力と緻密さで大きな注目を集めています。

DeRaさんはこれまでにも、建築物からメカ、生物まで、さまざまなジャンルのレゴ作品を発表してきました。以前には映画『ゴジラ-1.0』に登場したゴジラをレゴで再現し、大きな話題を呼んだことも記憶に新しいところです。

▼ こちらが当時制作されたゴジラ

DeRaさんによると、制作にあたって参考にしたのは、レジェンダリー・ピクチャーズが手掛けた2014年公開の『GODZILLA ゴジラ』と、2019年公開の『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』に登場したゴジラのデザインとのこと。制作期間は実に8ヶ月。卒業制作や他の作品と並行しての作業だったため、長い長い戦いになったそうです……。

もともとは「5年以内にレジェンダリー版ゴジラが作れたらいいな」くらいの、のんびりした計画だったとか。ところが、2025年にレゴ アイデアから公式のゴジラ製品が発売されることが突如発表! これを受け、「公式の製品画像が公開される前に、絶対に自分のバージョンを完成させる!」と一念発起。計画を大幅に前倒しし、全力で制作に打ち込むことになったそうです。

今回のビルドで最大の挑戦となったのは、ゴジラの「顔をいかに小さく作るか」という点でした。前作の『ゴジラ-1.0』でも、顔は極限まで小型化を目指したそうですが、それでも作品の全長は40cmにもなり、ディテールを詰め込んだ結果、膨大なパーツ数を要したといいます。

ゴジラの顔で最も難しい部分、それは間違いなく歯の表現です。ただでさえ小さい顔の中に、ギザギザの歯を一本一本作り込まなければなりません。口のラインに沿って綺麗に並べつつ、悪目立ちしないように調整する必要があるのです。かといって歯を省略してしまえば……それはもう歯抜けのゴジラになってしまいます(笑)。そのため、常に頭を悩ませる厄介な部分なのだとか。

顔を極限まで小型化したことで、ゴジラ本体のサイズは全長約25~26cmに。前作の『ゴジラ-1.0』から10cm以上も小さくなりました。しかし、サイズダウンしてもそこは怪獣王。重厚な体躯と全身のディテールを表現するため、やはり多くのパーツが必要になったそうです。

本作でどうしても再現したかったのが、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』劇中の2つの名シーン。海上で天に向かって放射熱線を放つ姿と、瓦礫の上に立ち、怪獣たちに王として咆哮する最後の場面です。このポーズを実現するため、今回の最大の目標は「首を真上90度に曲げられるようにすること」に設定されました。

完成した姿は、可動ギミックがどこに仕込まれているのかほとんど分からないほど自然な仕上がりで、DeRaさん自身も非常に満足しているとのこと。制作途中で設計を少し変更したそうですが、可動を担っているのは胸と首の付け根の2箇所で、これらが連動して動きます。こうした可動ギミックをデザインする上で最も難しいのは、隙間や凹みを作らず、関節も目立たせないこと。そのため、首周りの造形には多くの制約があったそうです。

全身の可動箇所は14箇所。各関節で回転方式や可動域が異なっています。ゴジラ全体は、上半身、両脚、尻尾の大きく4つのブロックに分割できる構造です。

脚部は膝がクリック関節約2段階分曲がり、股関節も非常に広い可動域を誇ります。さらに今回は、腿のロール軸も追加! なんと内股ポーズまでとらせることが可能です。

大型ゴジラの尻尾を作るのはこれで4度目ということもあり、構造はかなり手慣れたもの。とはいえ、保持力と可動範囲を両立させるのはやはり難易度が高かったようです。ウネウネと動く様子は、ちょっとタコみたいにも見えますね(笑)。

全身の表皮は、特にこだわった部分のひとつ。ゴジラをレゴで組む際、ブロックを横向きに積む「SNOT(スノット)工法」を使えば、ザラザラした質感を自然に表現できます。しかし、それでは他のビルダーの作品と似てしまい、個性を出しにくいと考えたDeRaさん。あえて多用を避け、各部位で異なるパーツを使い、それぞれ違ったテクスチャを表現することに挑戦したそうです。

例えば首には、ロボットアームのパーツを連続して配置することで、筋肉の繊維感を演出。ただ直線的に並べるのではなく、自然なカーブを描くように工夫されています。また、今回全体で多用されているのがアメジスト(紫水晶)のパーツ。約2年かけて少しずつ集めたもので、細部に重ねることで独特の質感が生まれています。

腹部には五角形のタイルパーツを使用し、カメの甲羅のような雰囲気を表現。太ももは、複数のパーツで力強い筋肉の盛り上がりを再現していますが、中でも目を引くのが翼のパーツです。正直なところ、周りのパーツとの馴染みにはあまり満足していないそうですが、せっかく買ったパーツなので無理やり使ってみたとのこと(笑)。

尻尾の先端がめくれ上がったような鱗は、屋根瓦のパーツで表現。これが思いのほか効果的で、お気に入りのディテールの一つだそうです。

DeRaさんが制作したレゴ「レジェンダリー版ゴジラ」、いかがでしたでしょうか。きっと読者の中にも、我こそはというレゴビルダーの方がいらっしゃるはず。皆さんの力作も、ぜひSNSなどで見せてくださいね!

(DeRaさんによる制作の裏話や細部の解説は、こちらのブログ記事でも公開されていますので、ぜひチェックしてみてください!)


via: X@DeRa