玄関ドアホンを「デジカメ」に魔改造して国際写真賞を受賞 前年にはアンパンマンのキッズカメラでも快挙

撮影や写真が趣味なら、愛用のカメラを片手に、日常の風景や身近な人々を記録している人も多いはずです。

そんななか、Xで活動する写真家のかみたばさん(@Kamitaba)が、パナソニックのテレビドアホンをデジタルカメラに魔改造。この機材で撮影した作品が、2026年のブダペスト国際写真賞(BIFA/Budapest International Foto Awards)で佳作(Honorable Mention)に選ばれました。型破りすぎる撮影スタイルに、X・SNSでは驚きの声が相次いでいます。

かみたばさんが使用したのは、パナソニックの「VL-SVD505KF」。一般家庭でもおなじみのテレビドアホンです。屋外で手軽に撮影できるよう大幅な改造を施し、本人いわくドアホンを「フル装備」にしたとのこと。ただし、モニター親機とカメラ玄関子機のパーツはほぼそのまま残されており、見た目はどう見てもドアホンです。

一見するとネタ全振りの魔改造ですが、単に笑いを取りにいったわけではありません。かみたばさんによると、自分だけの「写り」を追求するための試みだったそうです。その成果が第三者の審査員に評価され、アート作品として認められたことには、大きな意味があると語っています。

撮影には「Carl Zeiss Jena Tessar 50mm F2.8」を使用。受賞作品のタイトルは『After Monet』です。今後も自身ならではの表現を発信し、写真を眺めるだけでなく、プリントして手元に置きたいと思ってもらえる作品を届けたいとしています。

▼ 受賞作品『After Monet』

受賞の知らせが広まると、ネット上には祝福のコメントが続々。前代未聞の機材構成に、度肝を抜かれる人も少なくありませんでした。

「ネタだとしても普通の人には到底マネできない」と、その技術力に感心する声も。世界に1台しかなさそうな機材から夢のような色彩が生まれており、誰にも再現できない唯一無二の作風だと称賛されています。

写真好きからは、レンズにCarl Zeiss Jenaを組み合わせていることへの驚きの声も上がりました。さらに「海外の審査員は『Panasonic VL-SVD505KF』という型番を見て、LUMIXのカメラだと思ったのでは?」との冗談や、「審査員はこれが元々ドアホンだと知っているのだろうか」と気にする声も寄せられています。

別のユーザーは、ドアホンもモニターとカメラを備えた機器なのだから、構造上は撮影できても不思議ではないと指摘。それでも、家庭用設備という本来の役割を飛び出し、本格的な写真作品を生み出す機材になるとは考えたこともなかったと驚いていました。

実は、かみたばさんが変わり種カメラで国際写真賞に選ばれるのは、今回が初めてではありません。2025年には、アンパンマンのキッズカメラで撮影した作品が国際写真賞で佳作に選出されています。約30万画素というスペックながら、見事に評価を獲得し、多くの人に強烈なインパクトを残しました。

アンパンマンのキッズカメラからテレビドアホンへ――まさかの進化を遂げて再び受賞したことに、ネット上では感服する声が続出。変わった機材を一発ネタとして使うのではなく、その撮影性能と表現の限界を徹底的に突き詰めているからこそ、作品に唯一無二の価値が生まれていると評価されています。

さらに、テレビドアホンで佳作を受賞した翌日には、もうひとつの受賞を発表。タカラトミーの『おねがいアイプリ』から登場したキッズ向け玩具「おねがいアイプリスマホ」で撮影した『Unbothered』が、2026年ブダペスト国際写真賞の「Special Categories/Digitally Enhanced(特別カテゴリー/デジタル加工)」部門でBronze(銅賞)を受賞しました。

▼ 受賞作品『Unbothered』

アンパンマンのキッズカメラに、アニメ作品のスマホ型玩具、そしてパナソニックのテレビドアホン。かみたばさんは、普通なら思いつきもしない機材で撮影に挑み続け、創作の可能性がスペックだけで決まるものではないことを証明しています。こんなカメラで写真賞を獲得してしまうとは……まさに弘法、ドアホンを選ばず。

かみたばさんの作品が気になった人は、XやYouTubeチャンネルもチェックしてみてはいかがでしょうか。

via: X@かみたば/Kamitaba