今回は少し趣向を変えて、野外でのレビューをお届けします。そのため、全ての付属品を試すことはできませんでしたが、約8割ほど遊び倒しましたので、簡単なレビューとしてご紹介できればと思います。また、私自身フィギュアを屋外に持ち出して撮影するのは初めての経験でしたので、その際の注意点なども併せてお伝えします。撮影場所は、ビル群と美しい夕日を同時に望める、とある丘の上です。ご存知の方も多いかもしれませんね。
まずはアイテム本体について。正直なところ、この「DYNACTION エヴァンゲリオン初号機」については、当初あまり期待していませんでした。というのも、小さいサイズには「ROBOT魂」、中型サイズには「METAL BUILD」という決定版が存在する中で、なぜ今さら全高40cmもの巨大なフィギュアが必要なのか?と疑問だったからです。加えて、公式画像がリニューアル版の「ROBOT魂」と酷似していたため、食指が動きにくかったのも事実です。しかし、その後公開される情報を見るうちに、これは「買い」だと確信に変わりました。
パッケージは巨大で、本体も大迫力。手に取ったときの満足感はかなりのものですが、付属品がやや少ない印象も。それでは、各ポイントを詳しく見ていきましょう。
この巨体でありながら、可動性能は驚くほど優秀です。小さいサイズのフィギュアでは干渉しがちだった部分も、このスケールではほとんど問題になりません。手足の可動域が非常に広く、ダイナミックなポージングが可能です。また、全体が大型化した恩恵で腰部の可動も素晴らしく、小型のアイテムよりも格段に動かしやすい印象を受けました。
塗装:
塗装に関しては特に問題は見られませんでした。これだけ大きなサイズなので、塗り分けの精度も高く、安定したクオリティです。マーキング類が少ないこともあり、仕上がりは予想通りといったところでしょう。
関節の保持力(意図せず落下させてしまった耐久テスト):
首、肩、腕、腰、大腿、膝、足首の可動域は良好で、各関節もしっかりとした硬さがあり、全体的に安定感があります。実は今回の野外撮影中、不注意で3度も岩場に落下させてしまったのですが、結果は「擦り傷」程度で済みました。もちろん傷は少なくありませんが、パーツが破損したり、構造的なダメージを受けたりすることはありませんでした。そのタフさは、まるで子供向けの頑丈な玩具のようです。もちろん表面の塗装は剥げてしまいますが、致命的な損傷には至らず、この巨大なスケール感も相まって、多少の傷はバトルダメージとして楽しめる範囲だと感じました。
これだけ大きなアイテムですから、もちろん気になる点もありました。
1. 付属品が少ない:プログレッシブ・ナイフとパレットライフルのみというのは、やはり物足りなさを感じます。
2. 巨大な台座:素立ちであれば台座なしでも自立可能です。空中でのポージングも可能だとは思いますが、この重量を支えるのは少し怖いですね。
3. アンビリカルケーブルが硬い:ケーブルが硬質素材のため、もう少し柔軟性があれば取り回しが楽だったと思います。
4. 肩部ウェポンの収納ギミック:プログレッシブ・ナイフを取り出す肩部パーツが差し替え式なのは残念です。「RG」では展開ギミックが再現されていただけに、少し見劣りします。もっとも、ギミックを内蔵するとショルダーアーマーが大型化しすぎるという判断もあったのかもしれません。
5. 足首の接地性:足裏が軽いためか、ポージングの際に安定させるのが少し難しい場面がありました。これだけの巨体を支えるには、もう少し足首の安定性が欲しかったところです。
現在の市場価格はかなり手頃になっているので、置き場所に困らないのであれば、一度手に取ってみる価値は十分にあります。巨大なパッケージは思い切って処分しても惜しくないかもしれません。
ここからは、初めての体験となった野外撮影についてお話しします。
今回の撮影は、ほぼ想像通りに進めることができ、非常に良い経験となりました。事前にいくつか準備をして臨みました。
これから野外撮影に挑戦してみたいという方は、まず「どんな空模様の写真が撮りたいか」を明確にし、天気予報をしっかりチェックすることが重要です。
午後の早い時間に山へ登れば、日中の明るい空から夕暮れまで、様々な光線状態で撮影できるというメリットがあります。
次に、フィギュア本体と付属品を一つの袋にまとめ、持ち運びやすくします。
また、この時期はまだ肌寒いので、風邪をひかないように上着を一枚多く持っていくと安心です。
屋外の地面は岩や石が多いので、慣れないうちはフィギュアの下に敷く柔らかい布などを用意すると、傷を防ぐことができます。
もちろん、屋外に持ち出す以上、フィギュアに傷がつくことは覚悟しなければなりません。このリスクを受け入れられないのであれば、屋外での撮影は避けた方が賢明です。撮影するにしても、素立ちのポーズに留めておくのが良いでしょう。
撮影場所に到着したら、できるだけ開けていて人の少ない場所を探します。人が多いと様々なリスクがありますし、大掛かりな撮影は他の人の迷惑になりかねませんからね。
今回はカメラと三脚を携えて、山へと向かいました。
山頂では幸運にも良い撮影スポットを見つけることができました。ちょうど良い場所にベンチがあったので、そこにフィギュアを置いて撮影することで、見上げるようなアングルの写真を簡単に撮ることができました。
撮影では、自然光をうまく利用すると、思いがけない素晴らしい効果が得られます。個人的にも非常に美しいと感じましたが、まだまだ光を使いこなせていないのが現状です。
当日は風が強く、レビューでも触れたように初号機を合計3回も落下させてしまいました。そのうち1回は斜面を転がり落ちてしまい、かなりのダメージを負う結果に。これも「バトルダメージ」と割り切るしかありません。やはり室内での撮影とは違うリスクが伴うので、それを受け入れられるかどうかは個人の判断になりますね。傷がついてしまったため、一部の写真は暗めの雰囲気で仕上げています。
その他の写真はこちらです。
空模様が変わるたびにシャッターを切っていたことと、台座を使わず不安定な地面で撮影していたため、ポーズのバリエーションが少なくなってしまいましたが、ご容赦ください。
私にとって、今回の野外撮影は非常にポジティブな体験でした。アングルやライティング、撮影ブースの広さなどを気にする必要がなく、写真に生命感が宿るからです。刻々と変わる空の色や雲の流れは本当に美しく、それを背景に撮影できるのは最高の贅沢です。加えて、全高40cmという圧倒的なサイズ感は、屋外の広大な風景にも負けない存在感を放ち、撮影していて非常に楽しかったです。
この楽しさは、一度味わうと病みつきになりそうです。
今回は少し疲れてしまったので、日没とともに下山しましたが、機会があればぜひ夜景をバックにした撮影にも挑戦してみたいと思います。