
1912年4月14日、「決して沈まない夢の船」と謳われた「タイタニック号」は氷山と衝突し、近代史上最悪の海難事故を引き起こしました。この悲劇によって、タイタニック号は世界で最も有名な船の一つとなりました。今回のレビューでご紹介するのは、ピース数、サイズともにまさに圧巻のレゴ、クリエイターエキスパートシリーズより「10294 タイタニック号」(Titanic)です!

品番10294「タイタニック号」は、合計9090ピースものパーツで構成。その数は「31203 ワールドマップ」の11,695ピースに次ぐもので、9,036ピースの「10276 コロッセオ」を僅差で上回り、歴代第2位のピース数を誇ります。しかし、完成時の全長は135センチに達し、これは文句なしに史上最大級のレゴセット。その名の由来となったオリンピック級客船の名に恥じない、驚異的なスケールです!それでは早速、開封していきましょう。
▼ 圧倒的な存在感を放つパッケージ。黒地に金文字のデザインが高級感を演出し、主役であるタイタニック号の姿を美しく引き立てています。この箱の大きさを実感していただくため、今回はレゴの船長ミニフィグにスケールモデルとして登場してもらいました。

▼ 裏面には、レゴ製品おなじみの商品内容やディテールの紹介、イメージカットなどが掲載されています。



▼ 天面にもレゴ タイタニック号のイラストと、原寸大(1:1スケール)で描かれた貨物用クレーン(Cargo Crane)のパーツが。

▼ 底面は、金色のパーツを並べた美しいデザインになっています。

▼ パッケージを開けると、まず目に飛び込んでくるのは金色の線画で描かれたタイタニック号。その下には3つのインナーボックスが収められており、それぞれ船首、船尾、船体中央部を組み立てるためのパーツが入っています。



▼ 説明書も全部で3冊。3つのセクションはそれぞれ独立しているため、友人や家族と一緒に組み立てるのにも最適なセットです。

▼ 各説明書には、タイタニック号に関する豆知識なども掲載されています。

▼ このレゴ タイタニック号は、レゴ アーキテクチャーシリーズの「自由の女神」と同じ1/200スケールで設計されています。

▼ 全パーツを並べたところです!撮影用の作業机が完全に埋め尽くされてしまいました。パーツ袋は全部で66袋、ナンバリングは46番まであります。

▼ さあ、この壮大な“海の宮殿”を一緒に組み立てる準備はできましたか?筆者の場合、カメラの設置やタイムラプス撮影、データ処理といったレビュー作業を含めて、約30.5時間で完成しました。純粋に組み立てるだけなら、もっと短い時間で完成させられるかもしれません!それでは、組み立てスタートです!
▼ 完成!セット内容は非常にシンプルで、レゴ タイタニック号本体とディスプレイ用のネームプレートです。

▼ 再びレゴの海賊ミニフィグに登場してもらい、船の巨大さを比較してみましょう。「机のサイズがギリギリで助かった……」というのが、組み立て中の筆者の偽らざる心境でした(笑)。

▼ まずは「TITANIC」のネームプレートから。後ほど本体のディテールに夢中になること間違いなしなので、先に見ておきましょう。デザインは少しシンプルすぎる印象も受けます。

▼ このレゴ タイタニック号はディスプレイモデルとして非常に優れており、安定性も抜群です。以前レビューした「75252 UCS インペリアル・スター・デストロイヤー」のように本体とスタンドが一体化している構造とは異なり、木目調のスタンドは簡単に取り外し可能。様々なシチュエーションでの撮影にも便利です。


▼ それでは外観をじっくりと見ていきましょう!船体全体の流麗な曲線、船首のウェルデッキ、象徴的な4本の巨大な煙突、そして船尾の3つの巨大なスクリューに至るまで、極めて精巧に再現されています。さらに、艦橋、見張り台、無数の窓、甲板に並ぶ救命ボートといったディテールも見事。表面のポッチ(スタッド)が巧みに隠されているため、非常に格調高い仕上がりとなっており、1997年の映画『タイタニック』に登場した姿と比べても、驚くほど忠実な再現度です!


画像出典:IMDb
▼ 船首の錨(いかり)は、なんと黒いホットドッグのパーツで表現。思わずクスッとしてしまう、遊び心のあるディテールです。


▼ こちらには面白い小ネタも。当時のアメリカ国旗が再現されており、星の数はまだ46個となっています。

▼ 4本の巨大な煙突は、テクニックパーツのピン接続によって絶妙な傾斜がつけられています。張り巡らされたケーブル(細いロープパーツ)と相まって、非常にリアルな仕上がりです。

▼ 救命ボートは合計16艘が搭載されています。




▼ 1/200スケールで再現されたこのレゴ タイタニック号には、レゴのマイクロフィギュアを合わせると、より正確なスケール感で楽しむことができます。


▼ シャープな印象の船首とは対照的に、船尾の丸みを帯びたフォルムも忠実に再現されており、非常に美しいシルエットです。


▼ 舵は実際に可動するギミックが搭載されており、「船体の大きさに対して舵が小さい」というタイタニック号の特徴も見て取れます。

▼ 前述の通り、このレゴ タイタニック号は「3分割構造」を採用しています。横方向のクリップとテクニックアクスル(十字軸)による接続に加え、上から差し込む垂直なピンによって、さらに強固に固定されるという非常に面白い設計です。



▼ 次は内部構造を見ていきましょう!船体を分割すると、プール、一等船室のダイニングサロン、各等級の客室、大階段、ボイラー室といった内部構造が現れます。中でも筆者が最も感心したのは、1×2のトランスブルーのタイルパーツでプールを表現している点。これぞレゴ、という素晴らしいアイデアです。



▼ ギアを回すと、映画の壮大なシーンを彷彿とさせるエンジンが稼働する様子を確認できます。このギミックは船尾のスクリューとも連動しています!





【LEGO 10294 タイタニック号 レビュー総括】
今回のレゴ タイタニック号は、1/200スケールという制約の中で、実船の外観を見事に再現しています。既存のレゴパーツを巧みに組み合わせることで、リアルな船体の曲線美を生み出し、甲板のディテールや巨大な煙突も素晴らしい完成度です。特に、整然と並んだ客室の窓は圧巻のビジュアル。内部構造については、組み立て中にその楽しさを最も実感できる部分でしょう。完成後はモジュラービルディングシリーズのように屋根を外して気軽に遊ぶことはできませんが、船体を分割した際に見える断面図やエンジンギミックは、非常に魅力的な要素です。
ディスプレイモデルとしては、個人的に完璧だと感じました。船体の剛性は申し分なく、スタンドの着脱も簡単。移動させる際も3つに分割できるため、唯一の悩みは「どこに飾るか」というスペースの問題だけでしょう。タイタニック号をこよなく愛するファンに、心からおすすめしたい逸品です。
LEGO 10294 タイタニック号
メーカー希望小売価格:82,980円(税込)、ピース数:全9,090ピース、発売日:2021年11月8日