『トゥルース・オア・デア2』製作中止!監督が明かす幻の続編構想、前作で死んだキャラが全員復活するはずだった

(画像:ユニバーサル・ピクチャーズ)

『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』のジェフ・ワドロウ監督が手がけた2018年のホラー映画『トゥルース・オア・デア 〜殺人ゲーム〜』は、世界で1億ドル近い興行収入を記録した。エンディングで伏線が張られていたことや、興行的にも成功したことから、スタジオが続編製作に乗り出すのは当然の流れかと思われたが、6年が経過した今も続編の動きはない。

しかし、監督・脚本を務めた最新作『イマジナリー』のプロモーション活動中のワドロウ監督が、実は続編の計画が実際に存在したものの、ある事情で断念せざるを得なかったことを明かした。

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ワドロウ監督と『トゥルース・オア・デア 〜殺人ゲーム〜』の主演俳優タイラー・ポージーが、米『Variety』誌の取材で、幻となった続編の構想と製作中止の理由を初めて明かした。

ワドロウ監督は、当初は続編に乗り気ではなかったと語る。「実は『トゥルース・オア・デア』続編の脚本は完成していました。1作目には主要キャラクターが9人ほど登場しますが、そのうち7人が死んでしまいます。でも、僕は『ファイナル・デスティネーション』のようなスタイルの続編や、また別の一団が同じゲームに巻き込まれるだけの話にはしたくなかった。それは少し退屈に感じたんです」

しかし、事態は思わぬ方向へ転換する。『トゥルース・オア・デア 〜殺人ゲーム〜』の共演者たちとプライベートでも親しくなったポージーが、カリフォルニア州のビッグベアー・レイクへ遊びに行った際、続編に関する素晴らしいアイデアを思いついたのだ。

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ポージー(下の写真)は当時を振り返る。「僕たちのキャラクターは1作目で全員死んでしまったので、続編に復帰するのは不可能でした。でも、僕は子供の頃から脚本を書いたり、友達と映画を撮ったりしていたので、常にクリエイティブな解決策を探す癖があるんです。そこで、『どうすれば僕たち全員が2作目に出演できる、クールで理にかなった方法はないだろうか?』と考え始めました」

ポージーは続ける。「ビッグベアー・レイクへ向かう車の中で、あるアイデアが浮かんだんです。『もし続編のテーマが僕たち自身だったら? 続編では、僕たちが1作目のプレミア上映会に出席していて、全員が本人役で登場する。その後、みんなでビッグベアー・レイクへ旅行に行くと、そこでとんでもないことが起こるんだ』と。他のキャストは『ワオ、それ最高じゃん』って感じでした。誰かが本気にしたかは分かりませんが、旅行中ずっと『このアイデアをもっと練り上げて、ジェフに提案しなきゃ』と考えていました」

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ワドロウ監督(下の写真)はこう振り返る。「実際に脚本を書き上げました。タイトルは『Truth or Dare: IRL』。物語はヴァイオレット・ビーン演じるマーキーと、ルーシー・ヘイル演じるオリヴィアのシーンから始まります。まるで『ファイナル・デスティネーション』風の『トゥルース・オア・デア』のようなシーンなんですが、途中でマーキーが笑い出してしまい、『カット!』という声が響く。すると監督がセットに入ってきて、『エルム街の悪夢 ザ・リアルナイトメア』のような手法で、カメラの向こうではルーシーとヴァイオレットが今も友人であることが明かされ、他のキャストたちと一緒にビッグベアー・レイクへ旅行に出かける、という展開でした」

ワドロウ監督はさらに説明する。「1作目のキャストは全員が友人同士という設定で、やがて、1作目の脚本家たちが脚本執筆のために、映画に登場する悪魔とそっくりの、実在する悪魔を調査していたことが判明します。そして今、その悪魔が現実世界で映画のキャストたちを追い詰めることになる。恐ろしくて、シュールで、面白くて、メタ的な物語でした」

(注:『エルム街の悪夢 ザ・リアルナイトメア』も同様のメタ的なコンセプトで、過去作の俳優が本人役で復帰し、それまでのシリーズは劇中劇のフィクションという設定。本人役を演じる俳優たちが、自分たちが主演した架空の作品に登場する悪魔に遭遇する、というストーリーだ)

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ポージーによれば、この続編のアイデアは『トゥルース・オア・デア』のキャスト間の友情から生まれたものだという。この映画のキャストは珍しく年齢が近く、普段の現場では最年少だったり最年長だったりすることが多いが、『トゥルース・オア・デア』では年齢が近いだけでなく、非常に仲が良かったそうだ。

『トゥルース・オア・デア』を製作したブラムハウス・プロダクションズの創設者兼CEOであるジェイソン・ブラムも、この続編企画を強く支持しており、ワドロウ監督はすでにプリプロダクション作業を開始していた。しかし、不運にも新型コロナウイルスのパンデミックが発生。これにより、莫大な感染対策費用が追加で必要となり、一般的な低予算ホラー映画では到底まかなえない額だったため、やむなく企画は中止となった。

(画像:CNBC)

今振り返ってみて、ワドロウ監督はこの続編企画が再始動する可能性は低いと考えている。「もう手遅れですね。時間が経ちすぎてしまいました。でも、実現していたら間違いなく面白い作品になっただろうし、観客も気に入ってくれたはずです」。ポージーも「この映画を作れなかったのは本当に残念です。このストーリーが本当に大好きだったので」と悔しさをにじませた。

ポージーはまた、ワドロウ監督とブラムハウスが当初、脚本を執筆したわけではなくアイデアを発案しただけの彼に、どのようなクレジットを与えるべきか決めかねていたことも明かした。当初は、舞台裏映像を撮影し、そこで観客にアイデアの考案者だと伝えればいいと提案されたが、ポージーは正式な役職名を希望。その結果、ブラムハウスは彼を「原案(Story by)」としてクレジットすることにしたという。ポージーは、これによって大きな達成感を得たと語る。しかし、続編が製作されることはなく、彼の名前がクレジットに載ることもなかった。


via: Variety