年末の音楽の祭典「NHK紅白歌合戦」で、出場歌手の歌唱曲が発表された今週。10回目の出場となる星野源さんが、映画『地獄でなぜ悪い』の主題歌「地獄でなぜ悪い」を選曲したことで、物議を醸していました。ネット上では賛否両論が巻き起こっていたんです。
ところが、発表からわずか2日後の本日(12月26日)、NHKが公式発表! 各方面からのご意見を受け、なんと星野源さんの歌唱曲を変更するとのこと。この異例の事態が、再び大きな話題を呼んでいます。

NHKの発表によると、星野源さんが歌唱予定だった「地獄でなぜ悪い」について、多方面から様々なご意見が寄せられたとのこと。紅白制作班は、今年のテーマ「あなたへの歌」に基づき、この曲を選定したと説明しています。視聴者の「あなた」へ、楽曲に込められた想いやメッセージを届け、様々な気持ちや経験を持つ人々を音楽で勇気づけたいという意図があったそうです。
また、星野源さんご本人、そしてNHKも「性暴力は決して許さない」という立場を堅持していることは言うまでもない、と強調されています。紅白制作班と星野源さんのチームで改めて協議した結果、番組全体の構成や演出を考慮し、最終的に、星野源さんの歌唱曲をファーストアルバム『ばかのうた』に収録されている「ばらばら」に変更することを決定したとのことです。紅白制作班と星野源さんが共に作り上げる、渾身のパフォーマンスに期待しましょう!
星野源さん自身も、自身のブログでコメントを発表しています。「地獄でなぜ悪い」は、2012年にくも膜下出血で倒れ、入院療養中に制作された楽曲であると説明。歌詞は自身の経験や心情に基づいたものであり、後述の映画のストーリーを表現したものではない、「地獄でなぜ悪い」は、星野源さん自身の楽曲である、と強調しています。
しかし、SNS等でも指摘されている通り、この楽曲は後に性加害疑惑で物議を醸した監督が手掛けた映画の主題歌であり、楽曲タイトルも同映画のタイトルにある「地獄」という言葉にインスパイアされているとのこと。楽曲自体は監督の行為と直接的な関連はないものの、紅白という大舞台でこの曲を歌唱することで、いわゆる「二次加害」につながる可能性は否定できない、と述べています。
今回の選曲は、紅白制作班が星野さんの病気からの復帰という経験から生まれたこの楽曲を通じて、現在困難に直面している人々を勇気づけたいという意図があったそうです。しかし、歌唱がその意図とは裏腹に、逆の影響を与えてしまう可能性があるならば、それはオファーを受けた本来の目的から外れてしまう。このため、今回の紅白歌合戦ではこの楽曲を歌唱しないことを決定した、とのことです。そして、改めていかなる性加害行為も許さない、と強調しています。
この楽曲が多くのファンに愛され、星野源さん本人にとっても特別な意味を持つ作品であることは重々承知している、その大切さや重要性は変わらない、と結んでいます。

今回の楽曲変更は決定事項となったものの、ネット上では「曲自体に罪はない」「関連作品の人物の悪行であり、星野源さんには関係ないのに巻き込まれるのはやりすぎ」といった不満の声も上がっています。一方で、「二次加害につながる選曲は避けるべき」「傷ついた芸能関係者に辛い思いをさせないでほしい」と、楽曲変更を支持する意見も寄せられています。

今回の変更は、確かに残念に感じる人もいるでしょう。楽曲自体にも、星野源さん本人にも非はない。NHKの当初の意図も、星野源さんが死の淵から生還したという物語を届けたかったはず。まさかこれほどの大騒動になるとは、誰も予想できなかったかもしれませんね。