アニメやゲームファンなら、イラストレーターの岸田メル先生の名前を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。『アトリエ』シリーズの「アーランド三部作」や、『神様のメモ帳』、『花咲くいろは』など、数々の人気作でキャラクターデザインを手がけ、その繊細なタッチで多くのファンを魅了しています。また、美しい女装姿を披露することでも知られ、ファンからは「ガチの美少女絵師」として親しまれ、たびたびネットで話題を呼んでいます。
そんな岸田メル先生が先日、自身のX(旧Twitter)を更新。フリマサイトで自身の直筆イラスト入りサイン色紙が、とんでもない高額で転売されているのを発見したと報告し、「誰に渡したか覚えてるからな。もう来ないでね」と怒りをあらわにしました。この投稿はファンの間で大きな波紋を呼び、悪質な転売行為に対する批判の声が相次いでいます。

出品された色紙は、イベントなどでファンに直接手渡されたものとみられ、書かれているはずの宛名は巧妙に隠されています。驚くべきはその価格で、2枚で25万円近くという法外な値段が付けられていました。岸田先生は「サイン売るのは自由だけどさすげえ値段で売るなあ…てか買う人いるんだ…」と呆れつつも、「誰に渡したか覚えてるからな。悪いけどブラックリスト入りです。もう来ないでね」と、絵文字を交えながらも強い口調で断言。転売した人物を特定しており、今後のイベントへの参加を拒否する考えを明らかにしました。
さらに岸田先生は、「多分日本一サインもらいやすいイラストレーターだと思うので、マジで買う必要ないですよ」とファンに呼びかけ、高額転売品に手を出さないよう注意を促しました。先生が秋葉原でプロデュースするコンセプトカフェ「neusick」と「IDOLY」では、定期的にサイン会が開催されているとのこと。次回の開催はゴールデンウィークの「IDOLY」2周年記念イベントを予定しているそうで、「メルカリで売るような人は来ないでくださいね」と釘を刺しています。

この一連の投稿に対し、ファンからは「先生の気持ちを考えると胸が痛い」「宛名入りの色紙を転売するなんて信じられない」といった同情や怒りの声が多数寄せられています。また、「先生の言う通り、イベントに参加すればサインを頂けるチャンスは十分あるのに…」と、高額で購入した人への疑問を呈するコメントも見られました。

このような悪質な転売問題は、岸田先生に限った話ではありません。過去には「ポケモンカードゲーム」のイラストレーターなど、多くのクリエイターが同様の被害を訴えています。
本当にクリエイターを応援したいのであれば、その心を傷つける転売行為に加担するのではなく、正規のイベントに参加することが何よりのサポートになるはずです。やむを得ない事情で手放す場合でも、ファンとしての良識ある行動が求められます。