任天堂が2025年6月5日に発売を予定している新型ハード「Nintendo Switch 2」。しかし、元PlayStationワールドワイド・スタジオ代表の吉田修平氏が、その設計思想に懸念を表明しました。氏曰く、任天堂がこれまで大切にしてきた“革新性”というブランド精神から、徐々に逸れてきているのではないか、とのことです。
吉田氏はゲームメディア『Easy Allies』のインタビューに応じ、Switch 2が大幅な性能向上とグラフィック強化を果たしているものの、これまでの任天堂ハードが持っていた「驚き」が欠けていると語っています。
「私から見ると、今回の任天堂からのメッセージはちょっと混乱しているように感じますね。彼らはこれまで、ハードウェアデザインとゲームの創造性を結びつけ、これまでにない体験を生み出してきましたが、Switch 2は単に『より良いSwitch』に見えちゃうんですよ」と、吉田氏はその胸の内を明かしました。
Switch 2は、大画面化、高性能プロセッサ搭載、そして4K 120fps対応と、まさに“性能番長”といったスペックを誇ります。しかし、以前の発表会では、ハードウェアエンジニアが新機種の紹介をしていたことに、吉田氏は「これって任天堂らしくないですよね。むしろ他のプラットフォームがやりそうなことですよ」と、違和感を覚えたようです。
とはいえ、吉田氏もSwitch 2の強化された性能が、サードパーティの大手ゲームメーカーを惹きつけ、より多くの大作、例えば『ELDEN RING』(エルデンリング)のようなタイトルが任天堂プラットフォームに登場する可能性は認めています。しかし同時に、これらのコンテンツは、すでに複数のプラットフォームで遊んでいるゲーマーにとっては、魅力が限定的であるとも指摘しました。

「任天堂ハードしか持たないプレイヤーにとっては、多くの傑作を初めて体験できるチャンスですよね。でも、私たちのようにPlayStationやXbox、PCをすでに持っているコアゲーマーからすると、展示されたサードパーティ製タイトルは、とっくに遊び尽くしてますからね」と、吉田氏は本音を漏らしています。