※以下、『ザ・シンプソンズ』シーズン36最終話のネタバレを含みます。閲覧にはご注意ください。
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『ザ・シンプソンズ』シーズン36の最終話「エストレンジャー・シングス」で、マージ・シンプソンが「死亡」したというストーリーがネット上で大きな話題を呼んだことに対し、製作チームが「マージは死んでいないし、今後のエピソードにも登場し続ける」と明確に否定した。製作総指揮のマット・セルマンは「『ザ・シンプソンズ』に正史なんてものはない」と一蹴している。

問題のエピソードでは、数十年後の未来が舞台となり、マージはすでに他界。バート・シンプソンとリサ・シンプソンは疎遠になっていたが、マージが生前に録画したビデオによって再び絆を取り戻すという内容だった。エピソードの最後には、マージが天国でザ・ビートルズのドラマー、リンゴ・スターと恋に落ちる様子も描かれた。

このプロットは明らかにファンタジー設定だが、セルマンは「マージの死」騒動が最近になってネット上で広まったと指摘する。このエピソードは2025年5月18日に放送されていたにもかかわらず、一部のメディアが最近になって文脈を無視した報道をしたことで、誤解に基づく議論が急速に巻き起こったという。
彼は、一部のメディアがクリック数を稼ぐために扇動的な見出しを使い、読者の目を引こうとしていると批判。「この件を報じたメディアは皆、マージが死んでいないことを知っていたはずだ。彼らはただ見出しで注目を集め、記事の最後に事実を軽く訂正したかっただけだろう」と語る。セルマンは、約800話にわたって放送されてきた『ザ・シンプソンズ』では、早送りやフラッシュバックによって設定が何度も再構築されており、視聴者はもはや「正史」という観点からこのアニメを解釈すべきではないと強調した。

実際、『ザ・シンプソンズ』ではこれまでも未来のストーリーが書き換えられたり、設定が変更されたりする展開が頻繁に登場している。シーズン36の冒頭では、シリーズ全体が完結したかのように見せかける演出もあり、このような自由奔放な語り口はすでに本作の特色となっている。
今回の騒動は誤解から生じたものだが、視聴者がこのアニメ一家の運命を気にかけていることの証でもある。FOXは本作のシーズン40までの継続を決定しており、マージの声は引き続きジュリー・カブナーが担当する。セルマンは「みんながマージのことをこれほど気にかけてくれるのは、ビジネス的な観点から見ても良いことだ」と笑いながら語った。
via: Variety