『ヒカルの碁』の碁盤はCGじゃなかった!? 村田雄介先生が明かした「手描きの神様」の正体にネット騒然

囲碁ブームを巻き起こした不朽の名作『ヒカルの碁』。連載・アニメ放送当時は社会現象となり、多くのファンを生み出しました。その緻密なストーリーとキャラクター描写は、今なお色褪せない魅力で語り継がれています。

そんな中、最近日本で開催された「ヒカルの碁 原画展」をきっかけに、作画を担当した小畑健先生のもとでアシスタントを務めていた漫画家・村田雄介先生が、当時の制作秘話を公開。作中で重要な役割を果たす碁盤が、当初のCG制作予定から一転、ある一人のアシスタントによる驚異の「手描き」だったことが明かされ、大きな話題を呼んでいます!

ことの発端は、村田先生が「ヒカルの碁 原画展」を訪れたファンの投稿を目にしたことでした。「うわー懐かしい!」と当時を振り返り、「自分はまだアシスタントで拙かったけど、何枚か描かせてもらえて光栄でした」とコメント。

続けて村田先生が明かしたのは、衝撃の事実でした。当時、『ヒカルの碁』の制作現場では、複雑な碁盤をCGで描く予定だったそうです。しかし、あるアシスタントが手描きで描いた碁盤のパースが、CGよりも遥かに自然で立体感にあふれていたとのこと。その職人技は、木目のスクリーントーンをパースに合わせて「一枚一枚貼っていく」という、まさに神業! この超絶クオリティに一同驚愕し、以降『ヒカルの碁』の碁盤はすべて手描きで制作されることになったという、漫画史に残る伝説が語られました。

そして、その「神様」こそ、村田先生と同じくアシスタント仲間で、現在も漫画家として活躍されている室井まさね先生だったのです! この投稿にご本人も反応し、「当時は一日中、碁盤と碁石ばっかり描いてたから、キャラの家がどんなだったか覚えてない(笑)」と、ユーモアたっぷりに当時を振り返りました。

室井先生はさらに、「最初は囲碁のルールを全然知らなくて、取られた石を盤上に残したまま描いちゃって絶望したことも! でも、だんだんルールを覚えて、いつの間にか碁盤担当になってました」と、微笑ましいエピソードも披露してくれました。

さらに室井先生は、自身の「手描き碁盤テクニック」を大公開! 一点透視図法を用いて正確なパースの碁盤を描く方法を解説し、「ビルの窓やふすまなんかを描くときにも応用できますよ」とコメント。そして「まあ、今のデジタル作画世代にはあまり必要ないかもですけどね(笑)」と謙遜しつつも、そのアナログ技術が現在のデジタル作画にも応用できることを示唆しました。

今や『ワンパンマン』などで世界的な人気を誇る村田雄介先生や、室井まさね先生が小畑健先生のアシスタントだったという事実に驚いたファンも多く、さらに作中の美しい碁盤が、そんなレジェンドたちの若き日の職人技によって生み出されていたという事実は、作品に新たな深みを与えてくれる胸アツなエピソードですね!

via: togetter