80年代~90年代の少女漫画、倫理観ぶっ壊れてない? 『花より男子』や『こどちゃ』の暴力描写がヤバすぎ」と日Xで話題に

日本の少女漫画は、『ベルサイユのばら』や『王家の紋章』といった初期の傑作から始まり、80年代から90年代にかけて一大ブームを巻き起こしました。『花より男子』、『こどものおもちゃ』、『美少女戦士セーラームーン』など、数々の名作がこの時代に誕生。近年はやや下火になりつつも、根強い人気を誇っています。

そんな中、先日、日本のX(旧Twitter)で、往年の少女漫画『花より男子』が再び話題に。あるユーザーが原作における主人公「道明寺司」の行動があまりにも暴力的でぶっ飛んでいると投稿したところ、多くのユーザーが追随し、当時の少女漫画に描かれた過激な価値観や倫理観について議論が巻き起こりました。

議論の発端となったのは、「『花より男子』を読み返したら、道明寺が『とんでもないクズ』だった」という投稿。なんと「腹を蹴りつけて内臓破裂させる」という衝撃的な描写まであるとのこと。こんな状況でなぜ学校のカリスマ的存在になり、ヒロインの牧野つくしが彼に惹かれるのか、現代では到底受け入れられないと指摘しています。

さらに、同じ投稿主は『こどものおもちゃ』を読んだところ、主人公の羽山秋人が女子の首を絞めるシーンがあったと明かし、「この時代の漫画どうなってんの? 価値観崩壊してるじゃん」と驚きを隠せない様子。後になって『こどものおもちゃ』が単なる恋愛漫画ではなく、社会問題を扱っていたことを知ったそうですが、それでも当時の少女漫画の硬派っぷりには、「想像と全然違ってエグい」と感想を漏らしています。

この投稿は瞬く間に拡散され、多くのユーザーが議論に参戦。牧野つくしへの性的暴行未遂、車に縛り付けて引きずり回す、全校を巻き込んだいじめなど、様々な過激なシーンが掘り起こされました。「こんな奴を好きになるなんてありえない!」といった声が上がる一方、「暴力的なツンデレキャラって、後年の暴力系ツンデレヒロインの元祖みたいなもんだよね。性別が逆なだけで」という意見も。

「内臓破裂の描写なんて、格闘技漫画でも見たことないレベル。もはや交通事故じゃん、道明寺マジ怖すぎ」といった感想も。また、このような行為が恋愛として描かれていることに対し、「これ、いじめじゃなくて暴行罪、傷害罪レベルでしょ?」と怒りの声も上がっています。

テレビドラマ版しか見ていなかったというユーザーからは、「ドラマでは道明寺ってちょっと乱暴なだけだと思ってたのに、原作こんなに猟奇的だったなんて……内臓破裂って何!?」と、原作のダークさに衝撃を受ける声が多数。「これもう制服着たヤクザ映画じゃん」と揶揄するコメントも見られました。

原作の価値観についても議論が集中。「子供の頃『花男』を読んで、『強くないと愛される資格はない』って洗脳されてた気がする。今思うと超病んでる」といった意見も。

『花より男子』以外にも、『NANA』や『魔法騎士レイアース』など、90年代の他の少女漫画にも同様の過激な描写があったと指摘されています。「昔の少女漫画って本当に世紀末感あったよね。少年漫画より価値観ヤバかったかも」と総括する声も。

しかし、一方で時代背景から読み解こうとする意見も。「当時は『漫画は漫画』という共通認識があったから、今みたいにキャラクターの言動を厳しく問題視することはなかったのかも」「当時の校内でのいじめの状況を反映していた部分もあるのでは」といった声が上がっています。また、「暴君がひたむきな恋人に変わる」という展開自体が、当時の少女漫画の「胸キュン」王道パターンであり、ヒット作が続出したことで多くの作品がこれを踏襲したという見方も。

とはいえ、原作を読み返した多くのユーザーは「もう同じ目では見られない」と本音を漏らしており、「つくしは結局なんで道明寺を選んだの? 彼、加害者じゃん」と疑問を呈しています。

もちろん、創作された時代背景が異なるため、過去の少女漫画には現代では過激すぎる描写も確かに存在します。今の時代では受け入れがたい部分もあるかもしれませんが、きっとその時代だからこそヒットした理由があったのでしょう。

via: togetter