「今のゲームはオリジナリティがない!」小島秀夫監督がゲーム業界に辛口コメント、軍事ゲーム開発者に「銃の分解もできないなんて…俺は色々な殺し方を学んだ」と苦言

『デス・ストランディング』の生みの親である小島秀夫監督が、カナダのメディア『SSENSE』のインタビューで、現在のゲーム業界について鋭いコメントを寄せました。監督は「現代のゲームはオリジナリティに欠ける」とバッサリ。多くの作品が「エイリアンと戦う」か「中世のモンスターを斬る」かのどちらかで、ビジュアルやシステムデザインも「ほとんど同じ」だと指摘しています。

小島監督は、こうした繰り返しが多いため、ほとんどのAAAタイトルには興味が湧かず、むしろインディーゲームを好んでプレイすると語っています。今の主流ゲームは「安全で保守的なマーケティング」のために、ビジュアルデザインまで画一的になり、革新の魂を失っていると分析。「大予算のゲームはどれも退屈すぎる」と手厳しいです。

「多くの人がこういうものを好むのは理解できますが、業界全体にとっては、真に新しい要素を取り入れることが重要だと感じています」と、小島監督は強調しました。

また、過去にステルスゲームのアドバイスを求められた際、開発チームが軍事知識に疎く、銃の分解方法すら知らなかったというエピソードも披露。「今、軍事ゲームを作っている人たちは、銃の分解や使い方を知らないんじゃないかな。これはかなり悲しいことですよ。僕自身は訓練も受けているし、色々な殺し方も学んできましたからね」と、自身の経験を交えて苦言を呈しました。

自身が「自己中心的すぎる」という外界からの批判に対し、小島監督は否定しません。実際、『メタルギアソリッドV ファントムペイン』では、ステージ冒頭に「脚本:小島秀夫」「監督:小島秀夫」と自身の名前を何度も登場させ、さらにはプレイヤーが監督本人を救出するミッションまで用意していました。これについて監督は全く隠すそぶりもなく、一部では退社前の古巣であるコナミへ「別れの中指」を突きつけた、とまで解釈されています。

しかし、小島監督は自身の成功が、作品を全権掌握する「集中型創作思考」によるものだと強調しています。ゲーム開発は映画のように段階を踏むのではなく、脚本、ビジュアル、シーンを同時に構想すべきだと持論を展開。「僕の頭の中では、これらが同時に完成していくんです。これが他のスタジオとの違いですね」と語りました。

via: SSENSE