ピカチュウが「巨乳のトラ猫」になる可能性があった? 海外展開初期の衝撃デザイン案を日媒が報じる

今や世界中で愛される『ポケットモンスター』の看板キャラクター「ピカチュウ」ですが、海外市場へ進出する初期段階で、その姿が大きく変わってしまう可能性があったことが明らかになりました。

ゲームメディア『Game*Spark』が過去のインタビューを再構成した記事によると、なんと当時の米国任天堂から、ピカチュウを「ミュージカル『キャッツ』の登場人物のような、巨乳のトラ猫」にデザイン変更するよう提案があったというのです。

この驚きの事実は、株式会社ポケモンの代表取締役社長である石原恒和氏が、25年前のインタビューで明かしたものです。当時、ポケモンを海外で展開するにあたり米国任天堂と協議した際、先方からオリジナルデザインが「可愛すぎる」との指摘を受け、独自のリメイク案を提示されたと語っています。

「彼らが描いたものを見せられましたが…」と語る石原氏。「一生誰にも見せたくないイラストでした。正直に言うと、ミュージカル『キャッツ』のキャラクターみたいで。その中のピカチュウは、巨大な胸を持つトラ猫のような姿に改造されていたんです」

原文で使われた日本語の表現は、誇張された男性の胸筋を指す可能性も考えられますが、石原氏はその後のやり取りで意図をより明確にしています。インタビュアーから「コミケなどで見かける女性版ピカチュウのような感じですか?」と問われると、「ええ、まさにそれです。本気でそういうデザインを提案してきたんですよ」と断言しています。

石原氏は、文化的な違いから生まれたアイデアであることは理解しつつも、そのようなキャラクターで世界市場に打って出ることは到底受け入れられなかったと付け加えています。「こんなもので勝負はしたくない」と、当時の心境を率直に語りました。

さらに、故・岩田聡氏(元任天堂社長)も2008年に、初期の会議でキャラクターをより強く、威圧的に見せるために「マッチョなピカチュウ」という構想があったことを明かしています。このことからも、当時の任天堂社内でポケモンのキャラクターについて、様々な大胆な試みが行われていたことがうかがえます。

今や世界的な成功を収めたポケモン。その歴史を振り返ると、オリジナルのキュートなデザインを守り抜いたことが、いかに賢明な判断だったかが分かります。もし本当にマッチョな、あるいは巨乳のトラ猫ピカチュウが世に出ていたら、この一大カルチャーは全く違うものになっていたかもしれませんね。


via: Game*Spark