講談社作品では異例の「単行本全ページ描き直し」に編集部も驚愕! 漫画家が語る「読者の期待を裏切れない」という熱い想い

漫画の連載を追っている読者の皆さんなら、雑誌掲載時から単行本収録時にかけて、多少の修正が加わるのはご存知かと思います。これは業界ではよくある話ですよね。

しかし、現在[[OBJ_5176]]で連載中の夏目げんり先生による新作『夜鐘のキト』では、とんでもない事態が発生しました。なんと今回の単行本化は、ただの修正なんてものではなく、第1巻がまるごと「全ページ描き直し」されたのです! これには編集部も「前代未聞」と驚きを隠せません!

通常、連載作品が単行本にまとまる際、加筆修正や作画のクオリティアップは珍しくありません。しかし今回はレベルが違います。作者の夏目先生は、文字通りすべてをイチから描き直したのです。編集部も「このように、最初から最後まで全ページを描き直すケースは本当に稀です」とコメントしています。

週刊連載を続けながら、単行本を丸々一冊描き直すというのは、まさに地獄級のハードワーク。編集部も当初は「少しの修正に留めてはどうか」と提案したそうですが、夏目先生の強い意志に折れ、最終的に同意したとのこと。編集部は「夏目先生の体調が本当に心配でした……。他の作家さんは絶対に真似しないでくださいね!」と冗談交じりに語っています。

夏目げんり先生は、「連載第1話の時、多くの読者の方から『読みにくい』というご意見をいただき、当時は本当にショックで、自分の力不足を痛感し、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。プロの漫画家として、心が折れそうになりました」と当時の心境を正直に明かしてくれました。

しかし、その一方で「この作品が好きだ」という応援のメッセージも多数寄せられたそうです。夏目先生は「私の物語を好きだと言ってくれる人がいるのに、ここで諦めるのはあまりにも失礼だと思いました。そこで、『連載は絶対に休まないので、単行本を全ページ描き直させてほしい』と、わがままを承知で編集部にお願いしました。多大な迷惑とコストがかかることを理解した上で、なんとか描き上げることができました。協力してくださったすべての方々に、心から感謝しています」と語りました。

夏目先生は、過去に俳優や葬儀師といった異色の経歴を持つことでも知られています。漫画を描き始めたきっかけは、「あなたのオリジナルストーリーが読みたい」という一通の手紙だったそうです。「その手紙を受け取ったこと、初めて読み切りを描き上げたこと、連載が始まったこと、編集さんと物語を考えたこと、デザイナーさんがロゴを作ってくれたこと、皆さんからのコメント、アシスタントさんたちの助け、キャラクターやこの世界が生まれたこと……そのすべてが、僕の人生にとって最高の奇跡です」と、感慨深げに語りました。

▼ 実は『夜鐘のキト』も、読み切り作品として発表され、大きな反響を呼んだことで連載化が決定した作品です。

『夜鐘のキト』は、2025年5月20日より連載がスタートした作品。物語は、サーカスで奴隷以下の生活を送っていた魔法使い「ロアン」が、ある日、風変わりな精霊「キト」と出会うところから始まります。二人は、世界から恐れられ、疎まれる魔法使いであり、キトは悪名高い私刑組織『夜鐘』のメンバーだったのでした。

連載時の修正はあれど、単行本を丸ごと描き直すというのは、まさに前代未聞の熱意の表れ。この作品に興味が湧いた方は、ぜひ一度手に取って、その世界に触れてみてはいかがでしょうか。

via: 《週刊少年Magazine》網站 《夜鐘のキト》官方X