ガンプラ好きの皆さんなら、塗装や改造、ウェザリングなど、様々なテクニックを駆使して自分だけの作品作りに挑戦したことがあるのではないでしょうか。自由な発想で無限の可能性を引き出せるのが、ガンプラの大きな魅力ですよね。
今回ご紹介するのは、X(旧Twitter)ユーザーのimapressoさん(@imapresso)が制作した珠玉の作品。なんと『∀ガンダム』の主役機「∀ガンダム」を、今は亡き伝説的工業デザイナー、シド・ミード氏の設定画風スタイルで仕上げ、大きな話題を呼んでいます。ファンからは「美しすぎる」「愛が伝わってくる」と絶賛の声が寄せられています。

『∀ガンダム』は、1999年にガンダムシリーズ20周年を記念して制作されたテレビアニメ。総監督を富野由悠季氏が務め、メカデザインには大河原邦男氏らに加え、なんとあのシド・ミード氏が参加したことでも大きなサプライズとなりました。
シド・ミード氏といえば、数々の工業デザインを手がけた巨匠であり、映画『ブレードランナー』や『スタートレック』、『トロン』といったSF作品の未来的な世界観を構築したことでも知られています。そんな彼が『∀ガンダム』で主役機を含む複数のモビルスーツをデザイン。特に象徴的な「ヒゲ」状のアンテナは、従来のガンダム像を覆す革新的なデザインとして、当時大きな議論を巻き起こしました。
▼こちらがシド・ミード氏による∀ガンダムのデザイン稿です。
アニメ本編では、∀ガンダムはおなじみのトリコロールカラーで彩られていますが、ミード氏が描いた当初のデザイン稿は、シンプルで洗練された純白の機体でした。imapressoさんはこの設定画に魅了され、「HGCC 1/144 WD-M01 ∀ガンダム 」をベースに、幻の「ホワイトバージョン」の立体化に挑みました。
制作にあたり、キットの優れたプロポーションはほぼそのままに、肩アーマーの形状をわずかに調整。その後、パーツ全体に丁寧なヤスリがけを行い、表面を滑らかに、そしてエッジをよりシャープに仕上げることで、クリーンでソリッドな美しさを追求しています。

塗装では、わずかにグレーがかったホワイトをメインカラーにチョイス。スミ入れはあえて濃いめの色で行うことで、ミード氏の設定画が持つ独特の雰囲気を巧みに再現しています。完成した作品は、シンプルながらも圧倒的な存在感を放ち、劇中で「ホワイトドール(白き神)」と呼ばれたその威厳を見事に表現していますね。


さらに驚くべきは、主人公ロランが運んでいた「牛」までミニチュアで自作している点です! アニメ第9話「ロランの牛」の名(?)シーンを再現するという、このマニアックすぎるこだわりに、ファンからは「細部への愛がすごい!」「わかってるなぁ!」といった称賛のコメントが殺到しています。







設定画をテーマにした今回の作例。一見するとシンプルなホワイト基調のカラーリングですが、その裏には技術的な難易度以上に、制作者であるimapressoさんのシド・ミード氏に対する深い愛情とリスペクトが込められているのではないでしょうか。
via: X 帳戶 imapresso