日本では漫画創作が盛んで、多くの漫画家さんが自分の作品を見つけてもらうために日々奮闘しています。SNSでの宣伝はもちろん、各出版社の漫画賞も百花繚乱。賞金だけでなく、何より多くの人に作品を知ってもらい、連載のチャンスを掴みたいと願う漫画家さんは少なくありません。
しかし先日、インディーズ漫画家として活動するとらじろう先生(@torazirou7)がX(旧Twitter)で衝撃の告白をしました。なんと、ご自身の連載作品が、無断で漫画賞に投稿され、しかも選考過程に進んでいたというのです!このニュースは瞬く間に拡散され、多くのネットユーザーや業界関係者から「悪質すぎる」と非難の声が上がっています。

とらじろう先生によると、事の発端は、とある出版社の編集者さんからの連絡だったそうです。漫画賞の審査中に、作者名と作品が一致しないことに気づき、調査を進めた結果、とらじろう先生にたどり着いたとのこと。編集者さんの話では、何者かが先生の作品を印刷し、出版社の懇親会のような場で「自分の作品」と偽って漫画賞に応募した疑いがあるとのこと。作品がまさかの選考通過を果たしたため、出版社側も詳しく調査することになったそうです。

とらじろう先生はXで、「これまで一度も漫画賞に応募したことも、出版社に持ち込んだこともない」と繰り返し強調されています。これは単なる名義貸しではなく、完全に作品を自分のものとして応募した、悪質な盗作事件だと訴えています。
突然の盗作事件に、先生は「他にも自分の作品が勝手に投稿されているかもしれないと思うと、気が気じゃない」と不安を吐露。法律に詳しくないため、近日中に警察に相談し、刑事・民事両面での対応を検討するべく、弁護士の意見も求める予定だそうです。

この事件は大きな波紋を呼び、多くの漫画家さんや元編集者さん、法律の専門家がコメント欄でアドバイスを寄せています。「すぐに主催団体に連絡して、作品を取り下げてもらうべき」「作品ページに『漫画賞には応募しません』といった注意書きを明記して、再発防止に努めるべき」といった声が上がっています。
法律の専門家からは、著作権法に抵触し、「著作者人格権侵害」だけでなく「名誉毀損的利用」にも当たる可能性があるとの指摘も。もし証拠が固まれば、侵害者には刑事・民事双方の責任が問われることになりそうです。

ちなみに、とらじろう先生の作品は『死神育文書』。現在、 JUMP Rookieで今年の3月から連載が始まったばかりの作品です。

多くのネットユーザーからは、主催する出版社や団体に対し、同様の事件が再発しないよう、より厳格な審査体制を構築すべきだとの声も上がっています。現在、事件は調査中とのことですが、とらじろう先生は、今回の件を公にすることで、他の漫画家さんや読者にも注意喚起したいと語っています。
via: togetter