名作は若者に響かない? 冨樫義博『レベルE』を勧めたら「古すぎて無理」と一蹴されネットで議論勃発

皆さんは、友人に漫画やアニメを勧める時、どんなことを考えますか? 作品のジャンルはもちろん、世代によって評価が変わる「作品の年代」って気になりませんか?

先日、とあるXユーザーの投稿がきっかけで、ネット上で世代間の議論が巻き起こりました。その方は、年下の友人に冨樫義博先生の名作漫画『レベルE』を勧めたところ、「全体的に古すぎて読めない」と返されてしまったそうです。この世代間ギャップに、多くのネットユーザーが「作品が古いのか、それとも本当に世代間の溝があるのか?」と困惑しています。

発端となった投稿者の「デストロ」さんは、以前は「老害」と揶揄される人たちの気持ちが大げさだと感じていたそうですが、実際に自分が同じ経験をして、その衝撃を痛感したと自嘲しています。後輩に『レベルE』を勧めた結果、翌日には「買ったけど古すぎて読めなかった」という返事が。これには心臓をえぐられるような衝撃を受け、「まるで自分が街から消え去ったかのような感覚に陥った」と、そのショックの大きさを語っています。

この投稿は瞬く間にネットユーザーの注目を集め、「古すぎて読めない」という言葉に多くの人が首を傾げました。「画風がダメなの?」「それとも作中のネタが古すぎて通じないの?」と、その理由に疑問の声が上がっています。「良い作品は時代を超えるはず」という意見も多数。もちろん、「全体的に古い」と感じるのは、作中の流行や時事ネタが、世代の違いによって全く理解できないから、という可能性も指摘されています。

また、「この問題は本当に難しい」という声も。黒澤明監督以外の白黒映画や、『ジョジョの奇妙な冒険』第1部なども、読み始めるハードルが高いと感じる人がいるようです。しかし、新しい作品をいくつか見た後に、それらが実は過去の名作へのオマージュ元だと気づき、「やっぱり名作は色褪せない」と納得できる瞬間がある、という意見もありました。

確かに『レベルE』は冨樫義博先生の作品で、『幽☆遊☆白書』よりも後に連載されましたが、単行本3巻で完結する短編連載。アニメ化されたのも2011年と、今となっては少し前の話です。多くの人にとっては名作とされていますが、『幽☆遊☆白書』ほどには、時代を超えてその名が語り継がれていないのかもしれません。

「『レベルE』の当時の劇画タッチは、確かに古く感じやすい」と指摘するネットユーザーも少なくありません。漫画を読み続けられるかどうかは、画風に左右されることが多いですよね。「昔は手塚治虫先生の漫画も読んでいたけど、今の子どもが『レベルE』を古いと感じるのは、単に好みの問題かもしれない」といった声も聞かれました。

作品を勧める際には、相手の好みはもちろん、作品の新旧、話数の長さや完結しているか、さらには読み始めるハードルの高さまで考慮すべきだ、というアドバイスも。せっかく勧めても、若い世代にドン引きさせてしまっては元も子もありません。中には、もっと古い『幽☆遊☆白書』が今でも若い世代に愛されている例を挙げ、「『好みに合うか』が、年代よりもはるかに重要だと示唆しています」という意見もありました。

「実は自分も『鬼滅の刃』の第1話の画風が『昭和の漫画みたい』で、危うく読むのをやめそうになった」という人も。年代感というのは、必ずしも作品の発表時期とイコールではないのかもしれません。また、『火の鳥』を勧めた際、古くても受け入れられたという経験談もあり、「『古典』であることと『敷居の高さ』は、必ずしもイコールではない」ことを示しています。

たった一言の「古すぎて読めない」が、これほどまでに世代間の論争を巻き起こしました。アニメや漫画好きの皆さんなら、似たような状況に遭遇した時、相手に作品を勧めることに少し躊躇してしまうかもしれませんね。これもまた奥深いテーマです。

作品自体が新しい世代の共感を呼べないのか、それとも単に好みが合わない、電波が合わないだけなのか。きっと、本当に人それぞれなのかもしれません。

via: togetter