小島秀夫、『MGSΔ: スネークイーター』リメイク版には「触らない」と明言! 『ファントムペイン』未完成発言が再び波紋呼ぶ

小島秀夫監督とコナミが袂を分かってから早10年。それでも『メタルギアソリッド』シリーズに関する話題は、いまだに熱く語り継がれていますね。

そんな中、先日『メタルギア ソリッド デルタ: スネークイーター』の開発チームがインタビューで、「小島監督に、我々がリスペクトを込めて作ったリメイク版を見てほしい」と語ったことが話題に。一方の小島監督は、とある記事をSNSでシェアし、『メタルギアソリッドV ファントムペイン』が「未完成」だったという論争に再び火をつけました。

海外メディア「Inverse」のインタビューに応じた『メタルギア ソリッド デルタ: スネークイーター』プロデューサーの岡村憲明氏は、「過去にこのゲームに携わったすべての方々に、最大限の敬意を払って作品をお届けしたい。小島監督にもぜひ見ていただきたい」と強調しています。

しかし、コナミから完全に離れた小島監督のスタンスは、まったく異なるようです。今夏、とあるインタビューで『メタルギア ソリッド デルタ: スネークイーター』をプレイするか尋ねられた際、監督は「いや、やらないね」と笑いながら即答。さらに、コナミ時代から「自分のIP」である『メタルギアソリッド』が持つ強大な商業的価値は理解しており、リメイク版が存在する理由も分かるとしつつも、自身が関与したり支持したりするつもりはない、と付け加えています。

さらに注目すべきは、小島監督が2025年9月初旬にX(旧Twitter)でシェアした「Inverse」の記事。そのタイトルは、『ファントムペイン』が「未完成の傑作」であり、今なおゲーム業界に影響を与え続けていると断言しています。この行動は、監督自身が「発売当時、ゲームが完全な状態ではなかった」ことを示唆している、と受け止められました。

当時、監督とコナミの関係は開発後期に悪化し、多くのミッションやストーリーが削除を余儀なくされたと言われています。実際、コレクターズエディションには未完成のチャプターのコンセプトアートや映像が収録されており、ゲームが本来、もっと完全な結末を迎えるはずだったという説を裏付けていました。

『メタルギアソリッドV ファントムペイン』は、オープンワールドでのゲームプレイにおいてシリーズに大きなブレイクスルーをもたらし、プレイヤーに高い自由度を提供した一方で、唐突なエンディングや未完に終わったストーリーは、常にコミュニティで最も物議を醸す話題でした。多くのファンにとって、本作は偉大な作品であると同時に、永遠に心に残る「未完の傑作」なのです。

今や、コナミはシリーズの金字塔を現代に蘇らせようとリメイクチームが奮闘する一方で、小島監督は新作『DEATH STRANDING 2』や『OD』、『PHYSINT』を通じて、自身のクリエイティブな地平を広げ続けています。この対照的な状況は、『ファントムペイン』が監督自らが手掛けた最後のMGS作品であるという確信を、より一層深めさせてくれます。

10年が経った今も、プレイヤーたちの想いは変わりません。『ファントムペイン』の失われたチャプターがなくても、その魅力に惹かれ続ける人もいれば、いつか小島監督がこの伝説的なシリーズに再び戻ってくることを願う人もいます。どのような結末を迎えようとも、『メタルギアソリッド』と小島秀夫監督の間に紡がれた因縁と伝説は、これからもゲーム史に深く刻まれ続けることでしょう。

via: Inverse