ゲームアプリのリリース以来、社会現象を巻き起こし、アニメや各種コラボも絶好調のCygamesが贈る『ウマ娘 プリティーダービー』。今年はSteam英語版もリリースされ、その人気は海外にも飛び火しています。特に、キャラクター「ハルウララ」のストーリーに感銘を受けた海外ファンが、海を越えて牧草を寄付するというムーブメントも記憶に新しいところです。
しかし、そんな海外のファンからも愛された「ハルウララ」のモデルとなった競走馬が、昨日9月9日の未明、牧場のスタッフに見守られながら静かに息を引き取ったとの悲しい知らせが届きました。この訃報に、日本国内はもちろん、世界中のファンから追悼のメッセージが寄せられています。

報道によると、ハルウララが余生を過ごしていた牧場の管理者は、「8日の朝に便が出ていないことに気づき、これはおかしいとすぐに獣医を呼びました。夜もずっと付き添っていたのですが、夜明け前に容体が急変して、そのまま……。本当に悲しいです。」と、突然の別れを惜しんでいます。
死因は「疝痛(せんつう)」。消化器系の不調が原因で、馬にとっては命取りになることもある病気です。多くの名馬がこの病で命を落としてきました。関係者はさらに、「ハルウララは29歳で、人間でいえば90歳のおばあちゃんですが、亡くなる前日まで本当に元気でした。以前から中国や台湾、韓国のファンの方々が見学に来てくれていましたが、Steam版が出てからは状況が一変しました。アメリカ、フィリピン、果てはポーランドから見学予約のメールが届くようになり、最近では見学者の3分の1ほどが海外の方でした。それだけに、本当に突然のことで……。」と、その人気の広がりを語りました。
このニュースは日本の競馬ファンだけでなく、多くの海外ファンに衝撃を与えました。というのも、今年7月にハルウララの物語に感動した海外ファンたちが、一斉に牧草を寄付する活動を巻き起こしたばかりだったからです。
ご存じの方も多いと思いますが、「ハルウララ」は、現実の競馬で「113戦0勝」という前代未聞の記録を持つ、ある意味で伝説の名馬です。「負けても負けても、ひたむきに走り続ける」その姿は多くの競馬ファンの心を掴み、「負け組の星」として愛されました。その人気は日本国内に留まらず、2016年にはアメリカのミッキー・デュジック監督によってドキュメンタリー映画『The Shining Star of Losers Everywhere』が制作され、トロント国際映画祭で短編ドキュメンタリー賞を受賞するほどでした。
ゲーム『ウマ娘』でもその設定は忠実に再現されており、初期ステータスの低さから、目標レースである「有馬記念」での勝利はまさに至難の業。しかし、たとえ最下位でも「走るの、たのしー!」と笑顔で手を振る彼女の姿は、勝ち負けだけが全てではない、純粋に楽しむことの大切さを教えてくれます。そんな天真爛漫なキャラクターが、多くのトレーナーたちの心を鷲掴みにしているのです。
▼今年7月、海外のX(旧Twitter)では、ハルウララに牧草を寄付するムーブメントに合わせたファンアートが多数投稿され、その人気の高さが伺えました。


そんな温かい支援からわずか2ヶ月足らずでの突然の訃報。「113連敗の負け組の星」が天国へと旅立ったニュースは、多くのファンに衝撃と悲しみを与えました。SNSには、天国でも元気に走り回ってほしいと願う、追悼のメッセージが溢れています。
▼ X上には、ハルウララの冥福を祈るイラストやメッセージが数多く投稿されています。








つい先日まで、多くのファンが牧場を訪れ、元気な姿を見せてくれていただけに、あまりにも突然の別れを惜しむ声が後を絶ちません。一度も勝つことはなかったけれど、誰よりも多くの人の心に残り、夢と勇気を与え続けてくれたハルウララ。その走りは、これからもファンの心の中で永遠に輝き続けることでしょう。