『ONE PIECE』に「引き延ばし」「クオリティ低下」「場面転換が多すぎる」の声 尾田栄一郎に「俺はお前を救いたい」と訴える長文投稿が賛否


漫画『ONE PIECE』では「エルバフ編」の連載が続いていますが、そのストーリー展開やキャラクターの描き方が、あらためてファンの議論を呼んでいます。先日、X(旧Twitter)アカウント「ディエゴッド教団」(@DiegodOrder)が尾田栄一郎さんに向けた長文を投稿。近年の作風を厳しく批判しつつ、最後には「俺はお前を救いたい」と締めくくり、ファンの間で賛否が真っ二つとなっています。

投稿者はまず、エルバフ編では物語が盛り上がろうとするタイミングで回想が挟まったり、別の場面へ切り替わったりすることが多く、テンポが損なわれていると指摘。休載も重なるため、週刊連載を追う読者にとってはストーリーが細切れに感じられるとしています。さらに、ルフィの「ギア5」におけるニカのコミカルな演出にも不満を示し、目玉が飛び出す表現や野球をするような場面がバトルの緊張感を薄れさせていると批判。白ひげの息子に関する伏線は忘れられているのではないか、とも問いかけました。

さらに投稿では、尾田さんが芸能人と交流していることにも矛先を向け、創作がおろそかになっていると主張。長年の読者さえ批判側に回り始めているとして、「作品のクオリティは下がり続けているのに、芸能界の有名人とパーティーをして、それをあちこちで自慢している。昔から応援してきたファンまで『仕事を真面目にやっていない』と感じ、次々とアンチになっている」と厳しい言葉を投げかけています。

「ほかの漫画界の巨匠たちは、自らの伝説的な作品をスパッと完結させ、レジェンドとして尊敬されている。それなのにお前は、このまま引き延ばしを続けて、『長く続けすぎたせいで、完結するころには読者の熱が冷めていた悲劇の漫画家』になるつもりなのか!?」

しかし、批判を連ねた後には一転して、「でもな、尾田栄一郎。俺はそんなお前を救いたい」と熱く呼びかけます。投稿者は、尾田さんが25年以上にわたって『ONE PIECE』で『週刊少年ジャンプ』の看板を背負ってきた功績を認めたうえで、不必要な引き延ばしをやめ、かつて味わわせてくれた冒険のワクワクをもう一度届けてほしいと訴えました。

投稿が拡散されると、最近のストーリーには確かに問題があると共感する声も。「最近は何を描いているのか分かりにくい場面が増えた。でも、まだ連載終了のことは考えたくない」といった意見や、「今の状況がよくないから批判も多い。でも、それだけみんなが期待しているということ。もう一度ワクワクする『ONE PIECE』が見たい」との声が寄せられています。

一方で、作者の創作に口を出しすぎだと反発する人も。「作者自身が生み出した作品なのだから、外野があれこれ言うべきではない。気に入らなければ読まなければいいし、物語をどう進めるかは作者が決めること」とバッサリ。休載についても、「尾田さんはこれまで仕事のために、家族と過ごす時間や私生活を大幅に犠牲にしてきた。少しくらい休んでもいいだろう」と擁護する意見が見られました。

なお、サイト「本の扉」は2026年8月31日付の記事で、エルバフ編は多数のキャラクターと長年にわたる伏線を同時に扱う必要があり、週刊連載では次の展開を待つ時間がテンポの悪さを強く感じさせる一方、単行本でまとめて読めば印象が変わる可能性もあると分析しています。

「本の扉」は、連載中の長編作品を評価する際の注意点について、現在描かれている展開が物語全体でどのような意味を持つのか、現時点では判断できない可能性があると指摘。一見すると寄り道に思えるエピソードも、物語の後半で重要な伏線だったと判明することがあるとしています。

その一方で、重要そうに描かれた設定が最後まで十分に生かされなければ、完結後の評価が下がる可能性もあると説明。そのため、「現在の展開が面白いか」と「エルバフ編をひとつの物語として見た場合の完成度」は分けて考えるべきだと論じています。

いよいよ最終章へと歩みを進める『ONE PIECE』。エルバフ編がこうした疑問や不満に応えられるかどうかは、尾田さんが現在広げている物語をどのように畳んでいくかにかかっていそうです。


via: コマトピ 本の扉 X@DiegodOrder