コジマプロダクションの設立10周年を記念した配信番組「Kojima Productions: Beyond the Strand」にて、小島秀夫監督から驚きの新作情報が発表されました。なんと、Niantic Spatialとタッグを組み、『デス・ストランディング』の世界観をベースにした完全新作の位置情報ゲームを開発中とのことです。


現在公開されている情報によれば、本作はスマートグラスとスマートフォンを連携させることで、『Pokémon GO』のようなプレイスタイルでありながら、より物語性の高い、没入感あふれる体験が楽しめるようです。
配信では、小島監督とNianticの創業者であるジョン・ハンケ氏との対談も行われました。現在Niantic Spatialの責任者を務めるハンケ氏は、小島監督と共に「画面から飛び出す」というコンセプトを提唱。未来のエンターテインメントは従来のデバイスの枠を超え、「山の頂上に登っても、そこにエンタメがある」と語りました。



続いて公開された予告映像では、プレイヤーが現実世界でスマートフォンやスマートグラス越しに、植木鉢や金色の光、そして『デス・ストランディング』の対消滅(ヴォイド・アウト)を彷彿とさせる謎のエネルギーフィールドといった仮想オブジェクトとインタラクトする様子が映し出されました。この雰囲気から察するに、プレイヤーは「ポーター」となり、現実世界を舞台に人々を繋ぐ配達任務をこなし、作品の核心である「繋がり(ストランド)」を体感することになるのかもしれません。
なお、今回の協業相手であるNiantic Spatialは、『Pokémon GO』を開発した元のチームとは別組織となります。Nianticは今年、ゲーム部門と位置情報プラットフォーム部門に分社化。ゲーム開発部門は『Monopoly Go』を手がけるScopely社に売却されました。一方、Niantic SpatialはAIを活用した位置情報技術に特化し、「機械が理解できる新しい世界地図」の構築を目指しています。同社はすでに2億5000万ドルの資金を調達しており、その内訳はNiantic本体から2億ドル、Scopely社から5000万ドルの投資となっています。
ハンケ氏によれば、従来の地図は人間が理解するために作られたものでしたが、これからはスマートグラスや人型ロボットが利用するための、機械が理解できる地図が必要になるとのこと。小島監督は、この技術を駆使して、『デス・ストランディング』のために現実と仮想の垣根を越えた、全く新しいエンターテインメントを創造したいと意気込みを語りました。
現在コジマプロダクションは『OD』や『PHYSINT』といった大作の開発で多忙を極めていますが、今回の発表からは、小島監督が『デス・ストランディング』の世界に対して依然として熱い情熱を注ぎ、革新的な技術でプレイヤーに全く異なるゲーム体験を届けようとしている姿勢がうかがえます。