『ベルサイユのばら』が大学入学共通テストの世界史に出題! 受験生から「読んどいてよかった」「秒で解けた」と歓喜の声

先週末の17日から、大学入学共通テストが実施され、多くの受験生が人生をかけた大一番に挑みました。

そんな中、「歴史総合・世界史探究」の科目で、なんとフランス革命を描いた不朽の名作漫画『ベルサイユのばら』が引用され、SNSで大きな話題を呼んでいます。この粋な出題に、受験生からは驚きと喜びの声が上がりました。問題では、主人公オスカルが男性として育てられたという設定を通して、当時の女性の社会的地位や家父長制について考察させる内容となっていました。

『ベルサイユのばら』は、1972年から1973年にかけて集英社の少女漫画雑誌『マーガレット』で連載された池田理代子先生による作品です。物語の舞台は18世紀末のフランス、ブルボン王朝の栄華を象徴するヴェルサイユ宮殿。男装の麗人として宮廷に仕えるオスカルと、王妃マリー・アントワネットの劇的な人生が描かれます。

累計発行部数は2,000万部を突破。連載当時から読者の熱烈な支持を集め、宝塚歌劇団による舞台化やテレビアニメ化も果たし、社会現象を巻き起こしました。2025年には「完全新作」の劇場版アニメの公開も控えており、まさに少女漫画界の金字塔と言える作品です。

今回、共通テストで出題されたのは、フランス革命に関連する問題です。作中で、貴族の娘でありながら将軍である父に男子として育てられたオスカルが、父に「私が普通の女であったなら 十五かそこらで嫁がされていたものを」と問い詰めるシーンが引用されました。

さらに、オスカルが市民側に立ち、「バスティーユへ!!」と叫び民衆を率いて蜂起する、あまりにも有名なあの名場面も登場。受験生は、これらの出来事とフランス革命における他の史実を、年代順に正しく並び替えることを求められました。問題文には「当時のフランスでは、貴族の女性であっても、家父長である父親や夫に従属的な立場に置かれることが多かった」との記述もあり、ジェンダーの視点から歴史を読み解く力が試される内容となっていました。

この出題を受け、X(旧Twitter)では受験生と思われるアカウントから「ベルばらが出たおかげで点数爆上がりした、マジかよwww」「もっと早く『ベルサイユのばら』を履修しておけばよかったと本気で後悔してる」といった声が続々と投稿されました。

また、「昔からの愛読者だったので、今回の問題は解きやすかった」という感想や、「『ベルサイユのばら』と『あさきゆめみし』(源氏物語)は日本人の基本教養だから、出題されても不思議じゃない」と納得する声も。さらには、「この流れだと、いつか異世界転生もの(ナーロッパ)が試験に出てもおかしくないな」と冗談めかして予想するユーザーも現れました。

一方で、思わぬところにも議論が波及しています。それは、試験問題の内容そのものではなく、「メディアは報道するのに、なぜ一般の受験生はSNSなどで問題内容を投稿しないよう求められるのか」という、ルールの公平性を問う声です。

共通テストでは、受験生に対して問題内容をSNSなどで公開しないよう注意喚起がなされています。それにもかかわらずメディアが報じることに、一部で混乱が生じたようです。もっとも、これは法的な拘束力があるものではなく、あくまでも試験の公平性を保つための呼びかけであり、「実際には強制力はない」とされています。

不朽の名作少女漫画から、大学入試の題材へ。今回の『ベルサイユのばら』の出題をきっかけに、今後も様々な作品が試験問題に登場するかもしれませんね。

via: togetter