美少女ゲーム原画師・池上茜先生、担当作のアニメ化を発表→数時間後に公式が「事実無根」と否定する異例の事態に。「私の暴走でした」と謝罪

数々の美少女ゲームで原画やキャラクターデザインを手がけてきたベテランイラストレーターの池上茜先生が、自身のX(旧Twitter)で投稿した内容をめぐり、大きな波紋が広がっています。

自身がキャラクターデザイン・原画を担当した美少女ゲーム『俺の瞳で丸裸! 不可知な未来と視透かす運命』について「アニメ化が決定しました」と発表したものの、そのわずか数時間後、権利元であるゲームブランドがこれを真っ向から否定。事態は原画師本人による“アニメ化デマ”という異例の展開を迎え、池上先生も後に「全ては私の独りよがりでした」と謝罪するに至りました。

『俺の瞳で丸裸! 不可知な未来と視透かす運命』は、ゲームブランド「HULOTTE」が2023年7月28日に発売した美少女ゲームです。

主人公の久瀬森羅は、「森の魔女」の奴隷として暮らしていますが、魔法を教わるどころか召使いとしてこき使われる毎日。そんな彼が唯一使える魔法、それは女の子の裸を覗き見できる「透視魔法」! 幼なじみの成長したカラダを透視してはガン見するのが、森羅の日常なのでした。

事の発端は1月31日。池上先生が自身のXアカウントで、キャラクターデザインと原画を担当した『俺の瞳で丸裸! 不可知な未来と視透かす運命』が「ついにアニメ化決定です」と投稿。あわせて描き下ろしの記念イラストや、公式らしきアニメのXアカウントまで公開し、ファンからは驚きと喜びの声が上がりました。

さらに池上先生は、このイラストが「製作委員会からの依頼で描いたもの」であると続け、今後もアニメを全力で応援していくと宣言。ファンに向けては、続報が公開されるまで関係各所への問い合わせは控えるよう呼びかけていました。

しかし、同日夜、ゲームの権利元であるHULOTTEが「重要なお知らせ」を突如発表。SNS上で拡散されているアニメ化の情報は事実無根であり、アニメ化の企画自体が存在しないことを明言し、この騒動に急ブレーキをかけました。

公式からの突然の否定に、ネット上は騒然。「同人アニメ企画を勘違いしたのでは?」といった憶測や、「原画師さんが詐欺に遭ったのでは?」と心配する声も上がる一方、「あまりにも体裁が整いすぎていて、逆に不気味だ」と事件の異様さを指摘する意見も見られました。

そして2月2日、池上先生本人が謝罪文を投稿。今回のアニメ化発表が正式なものではなく、「この作品をアニメ化してほしい」という自身の個人的な願いから起こした行動であったことを告白しました。いわゆる「アニメ公式アカウント」も自身で作成したものであり、「製作委員会からの依頼」という説明も、実際には存在しない架空の組織名を騙った虚偽の内容だったとして、関係各所に混乱を招いたことを深く謝罪しました。

この謝罪を受け、ネット上では「池上先生はあくまでキャラクターデザインと原画の担当であり、作品の著作権はHULOTTEにある。権利元の許諾なくアニメ化を発表するのはさすがに…」といった指摘が相次ぎました。また、「どうしてアニメ化企画があると自分で思い込んでしまったのか」と、その行動に理解が追いつかないユーザーも多く、「これはかなりマズい状況では」と心配する声も上がっています。

描き下ろしイラストに専用アカウント、もっともらしい説明まで用意されていたため、発表当初はアニメ化を信じて疑わなかったファンも少なくありませんでした。それだけに真相が明らかになると、「まさか好きな絵師さんがこんな騒動を起こすなんて…」と落胆を隠せない様子で、今回の出来事に驚きと残念な気持ちを表明するファンも見られました。

作品のキャラクターデザインや原画を手がけた公式クリエイターは、ファンにとって最も信頼できる情報源の一つです。業界でのキャリアも長い池上先生が、このような形で「アニメ化」を自作自演してしまったことは、多くのファンに大きな失望感を与えてしまったようです。

via: togetter